日計り取引
2018.11.05
日計り取引は、「デイトレード」とも呼ばれ、株式や先物・オプション、外国為替証拠金取引(FX)、CFD取引などで1日の相場変動を捉え、1日の取引時間中に売買を繰り返して利益(騰落の差益:キャピタルゲイン)を上げることをいいます。買いや売りのポジションを持ち越さず、1日の中で取引を完結させる方法です。
また狭い意味では、株式取引において同一の取引者が1日のうちに同一の銘柄を売買すること(当日買い付けた銘柄を当日中に売る取引、または当日売り付けた「空売り銘柄」を当日中に買い戻す取引)を指す場合もあります。
一般に株式取引では金融商品取引法上において差金決済が現物取引では禁止されています。そのため現物取引で日計り取引をする時には同一銘柄の買い付け約定代金の合計が買い付け可能な預かり金を超えてしまう場合、その超えた部分は受渡日までに入金しなければならないことに注意が必要です。
ただし銘柄を変えて現物取引を繰り返すならば、原則として無制限に日計り取引が認められています(通常は、信用取引を活用することが多い)。この株式取引の日計り取引はネット取引の利便性と手数料の引き下げにより個人投資家でも容易になりました。
ちなみに証券会社等の自己売買部門のディーラーや一部の投機筋も日計り取引で利鞘稼ぎを狙うことが多くあります。
日計り取引を行っている投資家は、デイトレーダーと呼ばれています。価格の小さな変動をとらえられるので、多くの売買チャンスを得ることが可能です。1日のなかで頻繁に取引を行うため、トレンドの上下に関係なく取引できます。
時間と値動きの変化によって、売買する通貨やポジションをすぐに切り替えられるのも日計り取引の特徴です。数分後や数時間後に売買を成立させる場合が多いため、利益と値動きの予測が立てやすい取引ができます。
読み方
ヒバカリトリヒキ・ひばかりとりひき
同意語