景気動向指数
2018.07.23
景気動向指数は産業、金融、労働など経済に重要で景気に敏感な28項目の景気指標をもとに算出される景気の動向を知るための指標です。景気の動きが各経済へどのように波及しているかを見るのが主な目的となっています。
内閣府が毎月公表していて、産業、金融、労働など29の指標を基に算出し、経済の多くの側面を網羅しています。景気動向指数には、数カ月先の景気を先取りする先行指数と、現状を示す一致指数、半年から1年ほど遅れてやってくる遅行指数があります。
たとえば、景気が良くなり始めると企業が雇用に積極的になるため、新規求人数が上昇します。これは景気に先行して動く指数のため、先行指数です。
有効求職者数に対する有効求人数の割合である有効求人倍率は景気とほぼ一致して動くので、一致指数といいます。そして家計の消費支出は景気の動向から遅れてやってくるので遅行指数となります。
景気動向指数を使う経済統計の場合はこの50が評価の分かれ目とされており、50を越えていれば良い、50未満であれば悪いと判断することができます。
景気動向指数にはDIの他にCI(コンポジットインデックス)があります。景気動向指数は景気の方向性を表しているのに対し、CIは景気変動の相対的な大きさやテンポを表しています。2008年3月以前はDIを中心に公表していましたが、同年4月以降はCI中心の公表に移行しています。
読み方
ケイキドウコウシスウ・けいきどうこうしすう