ろうばい売り
2018.07.31
ろうばい売りとは、株やFXなどでポジションをとったあとで株価が急落した時、その動きにあわてふためいて売却してしまうことをいいます。
一般的にポジションをとるときは、利益確定や損切りをする価格をあらかじめ決めたうえで行うほうが良いとされています。しかし、急激な価格の下落によって不安を感じてしまい、それに耐えきれずに発作的に売ってしまう行為です。
突然、保有株式の株価が急落したら、選択した銘柄は正しいと固く信じている投資家であっても、やはり弱気にならざるを得ません。好材料と思っていたニュースが実は単なる噂に過ぎず、逆に業績にとって悪い材料を抱えているかも知れないなどと疑心が暗鬼を呼び、当初は上がると思っていた銘柄が急に魅力のないものに感じられることがあります。
このような心理状況に支配された時、投資家は保有株式に見切りをつけ売却に走ります。これが「ろうばい売り」です。商品先物取引でも用いられる用語で「ろうばい投げ」という言い方もあります。
急激な下落の原因はニュースによるものが多いのですが、その理由によっては一時的な場合もあります。
一時的に下落したあと「材料出尽くし」とみなされてリバウンドした結果、元の価格よりも高くなるケースもあるのです。急激な価格の下落は誰もが不安を感じるでしょうが、その原因が一時的なものなのかどうかを見極める必要があります。
読み方
ロウバイウリ・ろうばいうり