外国債券
2018.06.22
外国債券とは、自国以外において、外貨建てで発行された債券の事をいいます。「外債」や「外国債」とも呼ばれ、発行者(海外の公的機関、政府、企業)、通貨(元本、利子、償還金の一部/全て)、発行場所(発行市場)のいずれかが海外の債券をいいます。
一般的には「外貨建て」のものが外国債券と言われることが多くなっています。
基本的な仕組みは、国内債券と同様ですが、その国の信用度や金利動向、為替相場などの影響を受けるところが国内の債券と大きく異なる点です。
外国債券への投資は、主に海外の高金利と為替差益を狙うことですが、為替動向(円高)によっては、金利収益が簡単に吹き飛ぶことがよくあります。また、海外の金利動向(金利上昇)によっては、債券価格が大きく下落することもよくあります。
さらに、種類によっては取引量が少ないため、なかなか買い手が見つからず、時間がかかったり、希望の価格で売却できなかったりというデメリットもあります。
狭義の外貨建て債券には、米ドルや豪ドル、ユーロ建てなどがあります。広い意味での外国債券にはサムライ債などの円貨建て債券と、デュアルカレンシー債などの二重通貨建て債券も含まれます。外国債券は、債権の購入や利子・償還金の受け取りは全て円以外の外貨で行います。
そのため、外国債券には為替の変動による影響を受けやすくなるという特徴があります。しかし日本よりも国外の方が金利が高いことが多いため、外国債券は個人投資家に人気がある債権なのです。
国ごとの政策金利や格付けなどを考慮する必要はありますが、外国債券には通貨の分散投資でリスク回避が期待できるという魅力があります。
読み方
ガイコクサイケン・がいこくさいけん
同意語