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FX用語解説集

グリニッジ標準時

UPDATE2018.07.18

グリニッジ標準時とはGreenwich Mean Timeの略で、GMTとも呼ばれます。これは、経度0度の位置にあるロンドンのグリニッジ天文台を基準とした世界標準時間です。

世界標準時間としては、このほか、セシウム原子時計をベースにした協定世界時(UTC)も広く使われています。

グリニッジ標準時は、通常「グリニッジ標準時±〇」という形式で表記されます。時差が9時間ある日本の場合は、「グリニッジ標準時+9」となります。

ところが、世界中の多くの地域で、夏時間や冬時間のシステムが導入されています。FX最大の市場であるニューヨークでは、冬時間では「グリニッジ標準時+2」ですが、夏時間では「グリニッジ標準時+3」となるのです。これをニューヨークタイムといいます。

FXでグリニッジ標準時が問題になるのは、主に自動売買システム(EA/Expert Advisor)を利用するときです。即買い則売りが基本のスキャルピングであれば時刻の影響はさほど受けませんが、長期間取引においては正しい時刻が認識できないと、適切な判断ができない危険があります。

例を挙げて考えてみましょう。たとえば、ニューヨーク市場が開いている時間は現地時間の「月曜日の0時~金曜日の24時」です。これが冬時間だったとすると、「グリニッジ標準時+9」の日本時間では「月曜日の7時~土曜日の7時」ということになります。

つまり、月曜日から土曜日までのあいだに6つの日足チャートができてしまうのです。しかも、月曜日では0時から7時までのデータが空白となり、土曜日は7時から24時までが空白となります。

空白が含まれたデータを基にした分析では、信頼するのが難しいでしょう。そのため、FX会社を選ぶときは、採用しているグリニッジ標準時に注意しなくてはなりません。日本も含めて世界的に、ニューヨークタイムを採用するFX会社が増えています。

読み方

グリニッジヒョウジュンジ ・ぐりにっじひょうじゅんじ

同意語

GMT

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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