ヘッジ取引
2018.07.10
ヘッジ(Hedge)とは、回避を意味する言葉で、現物の価格変動リスクを、先物取引などを活用して、将来想定される価格変動のリスクを避ける取引のことを「ヘッジ取引」といいます。
輸出入ビジネスを展開している企業が為替での損失を避けるために、ヘッジ取引を行うことがあるのです。あらかじめ決められた価格で先物取引をしておき、為替が変動したときのリスクを軽減させる手法として用いられます。
例えば、現物株を保有している投資家が今後の株価下落が予想される状況で、現物株を売却せずに先物等を売り建てることで現物株に発生する評価損を先物等の利益でカバーしようとする取引などが代表的です。このような価格下落によるリスクを回避することを「売りヘッジ」と呼びます。
また、いますぐに現物株を購入する資金はないが近い将来資金を得ることができるような状況にある場合、買う前に株価が上昇してしまうリスクを回避する方法として先物等を買い建てておく方法が考えられます。このような将来的な価格上昇によって被る損失を避けることを「買いヘッジ」と呼びます。
海外との輸出入を事業として扱っている企業の場合、外貨で取引決済を行うため、自国通貨に換金するタイミングで為替価格が変動してリスクを被るということがあります。為替差損が発生するのを避け、きちんと利益を確保するためにヘッジ取引は行われるのです。
読み方
ヘッジトリヒキ・へっじとりひき
同意語