IJC
2018.07.18
IJCとは、Initial Jobless Claimsの略で、米国新規失業保険申請件数を意味します。イニシャルクレイムと呼ばれることもあります。
これは失業した人が初めて失業保険給付を申請した件数を集計したもので、失業者が増えると失業保険給付申請も増加するため、米国の雇用情勢の悪化を意味します。
世界中のFXのマーケットに、最も大きな影響を与えるのがアメリカの経済指標ですが、そのなかの1つがIJCです。アメリカでは、失業すると新しく失業保険を申請することになるため、その申請件数は経済状況を把握するための目安となります。
本指標は毎週木曜日に厚生労働省から米国全体と州毎の数字が発表されます。週次のため速報性はありますが、1週間毎の数値振幅が大きいことから、トレンドをつかむために4週間移動平均などがよく参考にされます。
週次なので数値の振れ幅が大きくなりがちで、単発の発表ではトレンドをつかみにくいため、景気判断には一定期間分まとめて集計したデータが使われることもあります。しかし、月の第一週に発表されるIJCに対しては、注目が集まりやすくなります。その週の金曜日に公表される、最も重要な経済指標の1つである「失業率」と「非農業者部門雇用統計」の先行指標となるためです。
一般的に、申請件数40万人が景況判断の分岐点と考えられており、これを上回ると雇用状況が悪化していると捉えられます。
読み方
アイジェイシー・あいじぇいしー
同意語