目先
2018.07.10
目先とは、マーケット全般で使われる用語で、数日から1カ月くらいなど「短期的な相場の行方」のことをいいます。また、短期的な相場変動で利ザヤ稼ぎを狙う投資家のことを「目先筋」、また短期的な相場観のことを「目先観」といいます。
なお、目先よりも長く中期的な相場の行方を「中勢」、また中勢より長く長期的な相場の行方を「大勢」といいます。
目先、及び目先観は、短期的な売買を繰り返す投資家はもちろんですが、長期的な運用をしている投資家にとっても、極めて重要です。
例えば、国家間の関係、政策の転換、企業の新戦略など、何らかの情報が市場に出回り始めたとします。すると、目先筋が短期的な値上がりによる収益を見込んで買いを入れるため、相場は上昇するのが一般的です。
目先筋は、資金を引き上げるのが早いため、その後については急落する可能性も高くなります。しかしながら、情報を慎重に見極めた機関投資家が、目先筋の売買が落ち着いたタイミングで持続的な買いを入れるケースがあるのです。こうした場合は、大相場に発展する可能性を秘めています。
読み方
メサキ・めさき