機関投資家
2018.06.20
銀行などの金融機関は、構成員や顧客から集めた大きな資金を使い、株式や債券などによる運用を行っています。機関投資家とは、こうした個人以外で大口の取引を行う団体のことをいいます。
これに対して個人が投資している存在を個人投資家といいますが、機関投資家は個人投資家よりもはるかに大きな金額を運用しているため、市場に与える影響も大きなものとなります。
その運用手法は機関投資家のタイプによってそれぞれ異なりますが、全体として見れば「長期運用」が多く、また明確な投資プランやルールなどに基づいて運用が行われています。
その一方で、リスク管理が厳格で、かつ決算期があるため、相場のタイミングを捉えた機動的で迅速な運用ができるという訳ではありません。すなわち、機関投資家は、最終的に顧客に対して説明できるような運用をしなければならないため、「無難で妥当な運用」をしているとも言えます。またファンドとも呼ばれています。
機関投資家は銀行や生命保険会社などが代表的ですが、信託銀行や年金基金などの団体も含まれます。扱う資金の金額が、個人投資家に比べてとても大きいので、機関投資家の売買によって価格が急激に変動するなど大きな影響力を持ちます。
そのため、機関投資家による相場の操作を防ぐように、厳格な基準が設けられています。また、運用期間も数年から数十年と、個人投資家より長期の期間で運用されており、顧客にしっかりとした運用の内容を説明できるよう、リスク管理や投資プランが厳密に設定されているのが特徴です。
読み方
キカントウシカ・きかんとうしか
同意語