銀行間相場
2018.06.19
銀行間相場とは、インターバンク市場で行われている為替取引のレートをいいます。世界中の銀行が世界中の銀行を相手に、24時間、電話やインターネットなどを通じてやり取りしている為替レートで、銀行が顧客と取引をする際にはこのレートが基準となります。
アジアでは東京やシンガポール、欧米ではニューヨークやロンドンを中心として、世界中の取引ごとに決定されているため、同時刻における銀行間相場は一つではなく多数存在し、すべて1対1の相対で取引されています。
そのレートの中から有利なレートが抜き出される仕組みになっています。そして、このレートが基準になり、対顧客向けのレートが決まるのです。
以前は銀行間相場での取引ができるのは名前の通り銀行のみでしたが、外国為替業務の自由化により、大手保険会社や証券会社などの機関投資家も参加するようになりました。これは外為法の改正によって本来銀行が独占していた取引に、大手の保険会社等が参加できるように規制が緩和されたためです。
為替レートはこのような金融機関の取引によって形成されている銀行間相場と、銀行が一般企業や個人が銀行と取引する際に適用するカスタマーズレートがあります。
読み方
ギンコウカンソウバ・ぎんこうかんそうば
同意語