IRR
2018.07.20
IRRはInternal Rate of Returnの略称であり、内部投資収益率を意味します。内部収益率は、複利計算に基づく投資に対する収益率(投資利回り)を表します。
IRRは将来の受取金額と現在の投資額の現在価値が等しくなるような割引率を計算する手法のことをいいます。これは、正味現在価値(NPV)がゼロを示す割引率ということを意味します。
借入や金利などの投資コストよりもIRRが大きい場合は、投資対象として有利です。反対に、IRRが投資コストよりも低い場合は、投資は控えたほうが賢明でしょう。買収ファンドやベンチャーキャピタルファンドにおいて、ファンドの運用成績を評価するための指標として重要です。
現在から「t」年後に受け取るキャッシュ・フローを「Ct」とし、n年間にわたって受け取るとし、年々の金利が「r%」で一定であると仮定すると、現在価値Pは、各期間のキャッシュ・フローの現在価値である「Ct÷(1+r)のt乗」の合計となります。
「Ct」と「r」を既知の値として、現在価値Pは求められますが、PとCtを既知の値として「r」を求めることもできます。このようにして求められる収益率「r」が内部収益率です。
債券投資においては、将来支払われる利息(クーポン)収入および償還時に発生する償還価格(額面)をその債券価格と等しくする割引率である内部収益率を複利最終利回りと呼び、利回り計算の1つの方法として使われます。
読み方
アイアールアール・あいあーるあーる
同意語