長期金利
2018.07.02
長期金利とは、金融関係の取引期間が1年以上の資金を貸し借りする際の金利をいいます。個人向けの住宅ローンの金利や銀行等が企業へ融資する際の金利を決める目安にもなっています。
日本の長期金融市場の代表的な指標金利には「新発10年物国債(満期までの期間が10年の国債)の流通利回り」があり、マーケットの動向を知る上で非常に重要となります。
本金利はマーケット(債券市場)の需給関係で決まり、国債の買い手が少なくなれば価格は下落して利回りは上昇する一方で、逆に買い手が増えれば価格は上昇して利回りは下落します。
長期金利は一般に市場参加者の将来(中長期)の経済成長や物価上昇への予測などを反映するため、各国経済の体温計ともいわれます。マーケットでの長期金利の主な上昇要因(材料)としては高い経済成長や好景気を反映したもの、将来の物価上昇を反映したもの、国債増発による需給悪化懸念を反映したものなどがあります。
長期金利の利率は、国の事情(経済状況や格付けなど)を考慮して、それぞれの国ごとに設定されています。たとえば、FX投資にとって重要な相場である為替の値動きに影響を与えるのが、この長期金利です。
また、国債(外国債を含む)から得られる利益の1つに利息がありますが、この利息を計算する際の指標にも長期金利が使われます。そのため、投資を行う際には、対象国の長期金利を常に確認することが必要です。尚、各国の長期金利は、証券会社などのウェブサイトで確認することができます。
読み方
チョウキキンリ・ちょうききんり
対義語