メジャーカレンシー
2018.07.10
メジャーカレンシー(主要通貨)とは、為替相場で頻繁に取引される、取引量も、取引参加者も多い通貨のことをいいます。メジャー通貨(メジャーカレンシー)とも呼ばれます。
具体的には米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイスフランが該当します。
また、これに加えて豪ドルとカナダドルをメジャーカレンシーに含めるという考え方もあり、一般に外国為替市場には「メジャーカレンシー」と「マイナーカレンシー」という区分があります。その区分の判断の元になるのは、リクイディティ(流動性)があるかどうかで、メジャーカレンシー以外は全てマイナーカレンシーとなります。
マイナー通貨としては、南アフリカランドやメキシコペソ、ニュージーランドドル、トルコリラなどが挙げられます。高金利の通貨ペアは、世界的に見れば流動性が非常に小さいため、為替取引を行う際には、十分な注意が必要です。
メジャーカレンシーのメリットとして最も重視されるのがリスク回避です。メジャーカレンシーは、世界経済をけん引する主要各国の通貨として流通しています。このため、政治的にも経済的に安定していて、デフォルトや内紛、騒乱が起こる可能性は極めて低いといえます。
しかし、政治経済の不安定な新興国においては、その可能性を無視することはできません。 通貨を発行している国や政府が破綻すれば、最悪の場合その通貨の価値はなくなります。
そこまでに至らないとしても、経済が停滞すれば急な為替変動は避けられません。メジャーカレンシーはこうした事態に備えたリスク回避の面で、大きなメリットがあります。
読み方
メジャーカレンシー・めじゃーかれんしー
同意語
対義語