マージンコール
2018.07.10
マージンコールとは、追証と呼ばれるもので、差し入れている委託証拠金の総額が相場動向の変動によって担保としている委託証拠金が不足してしまったときに、追加しなければならない証拠金を指しています。
主に信用取引や外国為替証拠金取引、先物・オプション取引やCFD取引(差金決済取引)などにおいて見られる現象です。
取引をする会社によって異なるものの、例えば信用取引の場合、株価変動時等に追加で差し入れる委託証拠金のことであり、委託証拠金から保有する銘柄の評価損を差し引いた額が売買代金の一定割合の証拠金率(30%以上など)を維持しなければならない決まりとなっています(差し入れの期限あり)。
このような証拠金が不足した場合に、投資家は「マージンコールを証拠金を積み増すか」、あるいは「反対売買をして取引そのものを手仕舞うか」などの選択を取らなければなりません。また、株式の先安感が強い時にはマージンコール回避の投げ売りが相場下落を加速させることもあります。
一般にマージンコールは緊急時の対応であり、マージンコールを行ったからといって、相場が意図した方向に反転しなければ損失がさらに拡大してしまう恐れがあるため、新たなマージンコールを差し入れなければならない事態になることもありえます(実現損の一時回避に過ぎず、さらに評価損が膨らむ可能性も)。
そのためリスク管理の視点から言えば、大きな損失を出さないためにも適正なレバレッジや取引数量で投資を行うことと、ロスカットをしっかりと行うことが大切であるといえます。
読み方
マージンコール・まーじんこーる
同意語