値洗い
2018.07.04
値洗いとは、信用取引・先物取引・オプション取引などのポジションを日々の時価で損益計算(再評価)することをいいます。
これは取引所取引などにおいて日々の相場変動に対して決済の履行を確実にするため、証拠金などの計算において建玉について終値や清算値段により日々評価替え(評価損益の算出)を行うものです。また清算値段とは、日々の値洗いや証拠金計算の際などに使用する値段(価格)をいいます。
例えば、東京証券取引所の先物取引の値洗いは、清算参加者と清算機関である日本証券クリアリング機構との間において、日々建玉毎に清算値段を算出し、その翌日に、日本証券クリアリング機構を通じて差金を授受する方法により行われます。
また、取引所の取引参加者と顧客(投資家)との間においても、毎日リスク管理を目的に建玉の値洗いが行われます。
仮にロールオーバー時に値洗いをしなければ、株と同じように元の建値がずっと残り、評価損益が日々蓄積されていきます。これに対し、値洗いをすると建値がその都度更新され、資産が再評価されていきます。口座も更新され、元の建値はわからなくなります。
値洗いをする場合、理論上決済をすることになり含み益が清算されますので、課税の対象となる可能性があります。
日本ではロールオーバー時に値洗いしないFX業者が主流であり、初心者のうちは値洗いなしのFX業者を選ぶ方が良いとの意見もあります。もっとも、値洗いのある場合、含み益やスワップポイントが再投資され、複利効果を期待できるメリットもあります。
読み方
ネアライ・ねあらい