メガバンク
2018.07.10
メガバンクとは、複数の都市銀行等が合併などをすることによって、巨大な資産や収益規模を持つ巨大な組織へと変貌した銀行および銀行グループのことをいいます。
かつて(昭和時代)「都銀13行・大手20行」と呼ばれた各行は、1990年代にバブル崩壊に伴う不良債権問題が経営を直撃し、巨額の公的資金が投入されるなど経営面で苦しみました。そういった状況の中で、大手行が起死回生を賭けて収益力の向上と規模の利益を追求し、その合従連衡が一気に進みました。
具体的には、2000年4月の「みずほ」の誕生で国内メガバンク時代の幕が開け、2001年末までに「三井住友」「三菱東京」「UFJ」が誕生しました。
その後、三菱東京とUFJのメガバンク同士の統合を経て、現在は「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJフィナンシャルグループ」「三井住友フィナンシャルグループ」の、三大金融グループ(三大メガバンク)に集約されています。
なお、メガバンクという呼称は日本独自のものであり、海外ではほとんど使われていません。
メガバンクは文字通り、規模の大きさ(スケールメリット)や総合的な対応能力の高さが際立っています。こうした中、その他の銀行は、地域密着やニッチな専門分野で活躍しています。メガバンクでは対応しきれない、細かなサービスや業務を地方銀行や信託銀行などが提供している場合が多いです。
これに加えて今日では、インターネットに特化した銀行も多数存在します。各支店や拠点を設ける必要がないため、メガバンクに比べて運営コストをかなり抑えることが可能です。よって、金利などが有利に設定されているケースも少なくありません。
ただし、それぞれのメガバンクもネットバンクシステムを提供しているため、総合的な利便性については、ユーザーの目的と環境次第といえます。
読み方
メガバンク・めがばんく