NFP
2020.06.16
NFP(米非農業部門雇用者数)とは、公官庁や一般企業に勤務している人を集計した人数を指します。
つまり、米国の労働省が毎月発表する雇用統計の一項目で事業所調査によって、米国の非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数のことをいいます。
これは農業以外の産業で働く雇用者の増減を示しますが、経営者や自営業者は含まれません。特に、業種別にも発表される製造業の雇用者数が注目されます。
雇用統計のなかでは失業率と同様にFRBから重要視されている指標であるといわれており、経済政策変更の指針になることもあります。失業率とは概念が異なるのは、給与が支払われているかどうかが基準となります。
毎月第1金曜日に前月の数字が速報値として発表されており、前月比と比較して増加している場合は雇用が拡大していると考えられています。NFPは季節によって変動を伴うこともあり、NFPの集計結果によって為替相場に大きな影響を与えることもあります。
NFPは、事前予想と発表結果の乖離が大きいことも珍しくなく、その発表に際して市場が大きく変動します。なお同時に発表される失業率と反対の結果になることもありますが、その場合は本指標の方が信頼できるとされます。
読み方
エヌエフピー・えぬえふぴー
同意語