シェイクダラー
2018.06.20
シェイクダラーとは、アラブ首長国連邦やサウジアラビアなどの石油産出国が石油を海外に輸出することによって得た利益をもとに投資・運用している公的資金です。石油の産出国の多くが中東諸国なので、広くアラビア資本を指すこともあります。
その中でも、OPEC加盟国の石油輸出による「対外投資に回す公的資金」が世界の株式市場や金融市場などに投資されると、需給に大きな影響を及ぼす事から、「シェイクダラーの流入」などと言われています。シェイクダラー流入時には大きな為替変動が起こることがあります。
オイルショック発生時(1973年)、石油の主な決済手段がアメリカドル(dollar)だったことから「オイルダラー」と「オイルマネー」とも呼ばれています。
シェイクダラーの世界的影響力のピークは2006年であり、今後枯渇するのではないかという見方もあります。もっとも、中東での政治的・軍事的緊張が高まれば値上がりする原油価格ほど政治性の強いものではありません。
読み方
シェイクダラー・しぇいくだらー