売り越し
2018.06.14
売り越しとは、「需給動向」を表す用語で、売り注文が多く出ていることに対して、買い注文が相対的に少ないために売買が成立しない状態をいいます。
これに対し、買い注文が多く出ており、それに対して売り注文のほうが少ない場合の事を「買い越し」といいます。
機関投資家、共同証券、保有組合などが、ある一定期間内に保有している通貨を売却した結果であり、最近では、持ち合い解消売りなどでその動向が目立っています。
売り越しは、株式や外国通貨の取引など買い注文と売り注文の双方ができるような商品の需給動向において、ある投資主体が一定期間内に買い注文よりも売り注文を出した数が多い状況で使われます。
一般的に、買い注文よりも売り注文が多ければ価格は下落しますが、売り越しというのは「海外投資家」「個人」「投資信託」などのように分類された投資主体ごとに表されることが多いため、特定の投資家だけが売り越していても必ずしも市場全体の下落と結びつくわけではありません。
ただし、株式の日本市場においては海外投資家の売買金額が相場に与える影響は大きいため、特に注目されています。海外投資家の売買状況については、東京証券取引所が毎週末に公表している投資主体別売買動向によって把握することが可能です。
読み方
ウリコシ・うりこし