踏み上げ
2019.09.21
踏み上げとは、売り(ショート)ポジションを保持しているときに、損切りをして買い戻すことをいいます。
為替相場が思わぬ上昇をすると、売り方の投機筋は苦しくなります。少々の上昇であれば耐えられますが、止まると期待した水準でも止まらず、さらに相場の上昇が続くと、耐えきれなくなった売り方が一斉に損切りの売買を行います。
こうした売り方のギブアップにより、相場の急騰がおこる商状を「踏み上げ相場」といいます。
なぜ損失をしてまで踏みを行うのかというと、相場が想像以上に上昇した場合、ショートポジションを持っていると含み損が大きくなってしまうからです。含み損が大きくなりすぎるとロスカットのリスクが高まります。そのため、含み損が自分の許容範囲を超えた場合はショートポジションを手放す投資家が多いです。
そのような状況で踏みが集中することによって相場が上昇して踏み上げが起こります。株式の信用取引などでは、決済期日付近の踏み上げがひとつの注目点として多くの投資家の注目を集めます。
踏み上げによって相場が上昇すると、ロングのポジションを有している投資家にとっては利益が期待できるからです。
読み方
フミアゲ・ふみあげ
対義語