短期金利
2018.07.02
短期金利とは、取引期間が1年未満(数日から数カ月程度)の資金を貸し借りする際に設定される金利のことをいいます。これは、債券などの元本が戻ってくる日(償還日)だけでなく、融資も含めた金融に関する金利全般に使われます。
主な短期金利は、短期金融市場・1年未満の定期預金・普通預金などです。短期金融市場というのは、1年未満の短期的な資金取引を行う市場のことで、インターバンクとオープンの2つの市場があります。この短期金融市場によって形成された金利が、投資の利回りにも影響を与えるため、投資家は常に短期金融市場のチェックが欠かせません。
その際には、国内だけでなく、海外の金利や市場の動向にも目を向けることが大切です。また、短期金融市場によって形成される金利は、日本銀行(日銀)の金融政策の影響を受ける傾向にあるため、日銀が発表する政策にも注意しておく必要があります。
日本の短期金融市場ではコールレート、CD気配、CP気配、東京レポ・レート、国庫短期証券利回り、TIBOR(Tokyo InterBank Offered Rate)などがあり、その中でも代表的な指標金利には「無担保コール翌日物レート」があります。また、身近なところでは1年未満の定期預金金利や普通預金金利などもあります。
短期金利は、近い将来に予想外の物価変動(インフレ、デフレ)が生じる可能性が小さく、その金利水準はマーケットにおける資金量によって決定するといわれています。
そのため、中央銀行が金融調節によって金利水準をコントロールし、世界中の多くの国において、政策金利は中央銀行が行う金融政策の操作目標となっています。日本では、中央銀行である日本銀行が「無担保コール翌日物レート」を政策金利とし、それを一定水準へ誘導することを金融政策の操作目標としています。
読み方
タンキキンリ・たんききんり
対義語