ソブリンリスク
2018.07.29
ソブリンリスクとは、簡単にいえば国に対する信用リスクをいいます。ソブリンには「国王」「主権者」という意味があります。
投資や融資などを国家が行っている場合に、何らかの理由で経済に影響が出ると想定されるとソブリンリスクが高まります。そうなると、金融市場における国際的な信用低下を引き起こします。
例えば2009年にはギリシャのソブリンリスクが高まり、ユーロ危機と呼ばれるまでになりましたが、これによって通貨の価値が不安定になったことからFXにも大きな影響を与えました。
信用低下により国債や政府機関債などのランクが格下げとなり、結果として債務不履行(デフォルト)に陥る危険性が高まります。同時に、長期金利が上昇するので、企業の設備投資や民間消費の低迷など、経済全体に悪影響の連鎖を生んでしまうのです。
読み方
ソブリンリスク・そぶりんりすく