円高
2018.06.14
円高(Strong Yen)とは、外国為替において円の価値が、円以外の通貨に対して上がる事を円高といいます。例えば1ドル=100円から1ドル=95円に変動するといった値動きが円高(5円の円高)に当たります。
各国通貨はその時々の経済情勢によって価値が大きく変動し、株式市場にも影響を与えます。1985~1988年、バブル経済時の円高は、日本の経常収支の黒字や高い経済成長率、各国協調(プラザ合意)によるドル高是正などのために起こり、2009年にはサブプライムローン問題に発した世界的金融危機により再度1ドル80円台となりました。
一般的に、円高になると輸入関連産業が恩恵を受ける一方で、輸出関連産業は損失(為替差損等)を被ることになります。
例えば、アメリカドルに対して日本円の価値があがった場合は「円高ドル安」のように比較対象の通貨を特定して表現するのが一般的です。
円高になる原因としては、円の需要が増加することが挙げられます。国家間の紛争発生や世界のある地域の経済情勢が悪くなった場合などに、国際的な信用度が高い日本円が選好されて需要が高まるため円高が進行するのです。
円高になると、輸出企業における現地通貨ベースの売上高が変わらなくても日本円ベースの売上高は減少します。反対に、輸入企業は円高になると輸入代金の日本円ベースの支払額は減少することになります。
読み方
エンダカ・えんだか
同意語
対義語