SVME
2018.07.18
SVMEとは、Schweizerischer Verband fur Materialwirtschaft und Einkaufの略であり、スイス購買部協会のことです。
スイス製造業の経営者や資材購買担当者に、新規受注や仕入価格などの状況をアンケート調査したもので、スイス企業の市場心理(センチメイト)を示す指標をいいます。
スイス中銀(SNB)のエコノミストと購買部協会が考案した指標で、アメリカのISM(供給管理協会)が発表する購買担当者景況指数を参考モデルとして、スイス用にアレンジされています。
FXにおいては、SVMEが毎月発表している先行指標「購買部協会景気指数」を指すのが一般的です。これは、スイスでのみ公表されている経済指標であり、スイス製造業部門の経済活動を占う重要な材料の1つになっています。
1995年1月以降に毎月発表されており、主要項目としては、新規受注、生産高、雇用、納期、在庫の5種類で、各指数に一定のウェートをかけて総合指数が発表されます。
各指数のウェートは、新規受注指数×0.30、生産高指数×0.25、雇用指数×0.20、サプライヤー納期指数×0.15、在庫指数×0.10となり、それらの算出値を加算した値がSVME購買部協会景気指数となります。
スイス製造業部門の役員を対象に実施したアンケート結果を数値化したもので、50以上であれば景況感が良いとされ、50以下なら悪いととらえることが可能です。
これまでは、SVMEの結果がFXの市場に影響を与える可能性は、さほど高くないと考えられてきましたが、世界的に経済不安が広がるなか、今後の動向には注目していく必要がありそうです。
とくに、スイスフランによるキャリートレードなどの運用をしている人は、チェックが欠かせないでしょう。
読み方
エスブイエムイー・えすぶいえむいー
同意語