テイクプロフィット
2018.06.29
テイクプロフィットとは、利食いにより利益を確定させる取引をいいます。Take Profit(T/P)と表記されます。
株やFXなどの投資は、安く買って高く売る、または、高く売って安く買い戻す事で利益を獲得します。高値で売るか、底値で買い戻すのが一番ですが、金融市場ではなかなか上手くいきません。
テイクプロフィットはあらかじめ一定の利益額を決めておき、その額に達したタイミングで自動に決済して利益を確定します。この逆にあたるのがストップロス(損切り)です。ストップロスでは、あらかじめ一定の損失額を決めておき、その損失額に達したタイミングで決済して損失を確定します。
FXには、自分で判断して投資する「裁量トレード」と、機械的に取引する「システムトレード」があります。このうち、システムトレードでは、テイクプロフィットを事前に設定しておくことが可能であり、利益は少なくても損失を抑えるのに有効です。つまり、テイクプロフィットを小まめに使うことが、リスクヘッジになるのです。
テイクプロフィットのレートは事前に設定しておくことが望ましいですが、さらなる利益が期待できる相場や、想定していた数値に届かない場面では、状況に応じた変更も必要になります。そのようなケースに対応する手法としてトレイリングストップがあります。トレイリングストップを使用すれば、値動きに合わせたストップオーダーの変更が可能です。
分かりやすくするため、米ドル/円で1ドル=97円の買いポジションを建てたケースを考えてみましょう。その後、為替レートが順調に値上がりし、99円になったとします。もっと待ってさらに上がるのを期待するか、ここでテイクプロフィットをするのか、的確に判断する必要がありますが、その判断は容易ではありません。
ところが、トレイリングストップを使えば、為替レートが上がるのに追従して、ストップロス注文の指定レートも上がっていきます。為替レートが下がり、トレール幅を割り込んだタイミングで自動的に売り注文が約定して、利益が確定します。このように、トレイリングストップでは、損失を最小にしながら、最大の利益が狙えるのです。
読み方
テイクプロフィット・ていくぷろふぃっと