為替相場決定理論
2018.06.19
為替相場決定理論とは、自国通貨と外国通貨の為替レートを決定する為替変動が、どのようなことを要因として起こるのかを分析した理論をいいます。古典派理論の「フローアプローチ」と、近代派理論の「ストックアプローチ」の2つに分けられます。
フリーアプローチとは、一定期間に生じた対外取引の、受取りと支払いの金額から為替変動を予想するもので、ストックアプローチとは、投資資産に占める外貨資産保有額の比率から為替変動を予想するものです。
フローとは流れのことで、一定の期間に動いた所得などを言います。フローアプローチには、国際収支説(国際貸借説)や購買力平価説など、固定相場制の為替市場のなかで唱えられた理論が多くあります。
ストックは在庫量を指し、ある時点での資産残高のことです。ストックアプローチは、1970年代からの変動相場制による為替市場を背景にした理論で、アセットアプローチなどがあります。
近代派理論の方が古典派理論よりも優れているという訳ではなく、古典派理論の方が為替レートを上手く説明できる場面もあります。
読み方
カワセソウバケッテイリロン・かわせそうばけっていりろん