米国住宅着工・着工許可件数
2019.09.21
米国住宅着工・着工許可件数とは、米国においてその月に住宅の建設が開始された件数(着工件数)を集計した経済指標をいいます。公共住宅は除かれ、住宅区分別(一戸建てと集合住宅の区分)、地域別(南部・西部・北東部・中西部)等で発表されます。
住宅投資が活発化すると、家具や家電等の耐久財消費にまで波及する等、個人消費に影響を与える為、景気の先行指標として注目されています。
数値は天候等の影響を強く受ける為、季節調整済みの数字が発表されていますが、月次の変動が大きいことに注意が必要です。トレンドを把握する際は6カ月移動平均等を使い、住宅着工のトレンドを把握することが重要です。
住宅着工許可件数は、住宅の着工前に地方建設事務所から住宅建設許可が下りた件数を調査した統計です。米国では着工許可を受けたうちのほとんどが実際に着工されており、住宅需要の先行指数としても注目されます。
また、天候等の影響を受けにくい為、住宅着工件数と比較してデータの振れ幅が少なく、統計誤差が小さいという点が異なります。そのため、住宅着工件数よりも住宅投資の動向を早く、正確に掴むことができます。
米国住宅着工・着工許可件数はいずれも景気の先行指標としての性質を持ちます。着工許可件数は住宅着工件数の先行指標です。着工許可件数は米国内で住宅の建設を始めるために取得された許可証の数であり、この指標によって件数と前月比の増減がわかります。
そのため、米国内における住宅投資の好不調をはかることが可能です。許可件数の増加は住宅ローン金利引き下げの数カ月後に起こります。なお、この指標は月ごとの変動が大きいため、一般的には3カ月移動平均が利用されることが多いです。
読み方
ベイコクジュウタクチャッコウ・チャッコウキョカケンスウ・べいこくじゅうたくちゃっこう・ちゃっこうきょかけんすう