フィボナッチの種類と作成の仕方
MetaTrader4では、フィボナッチ数列を利用したラインとして、「フィボナッチ・リトレースメント」が一般的ですが、この他にフィボナッチ数列を利用して、「タイムゾーン」「ファン」「アーク」「エキスパンション」と呼ばれるラインを作成することができます。
作成方法は、次の通りです。
フィボナッチチャネルを表示する倍は、「挿入」メニューから、「フィボナッチ」内の該当名称をクリックします。
「フィボナッチ・リトレースメント」では、チャートの高値同士(チャートの山と山)、または安値同士(チャートの谷と谷)を指定して、チャートの動きにおけるフィボナッチ数を価格軸(縦軸)に対して表示し、上昇トレンドでの押し目や下降トレンドでの戻りの目安として使われます。
「フィボナッチ・タイムゾーン」では、チャートの高値同士(チャートの山と山)、または安値同士(チャートの谷と谷)を指定して、チャートの動きにおけるフィボナッチ数を時間軸(横軸)に対して表示し、いつトレンドが変わるか、いつ高値・底値になるか、という目安として使われます。
「フィボナッチ・ファン」では、チャートの高値と安値(チャートの山と谷)を指定して、トレンドラインを形成し、今後の市場の動きを判断する目安として使われます。一般的に、設定する高値と安値は短期間での値よりも、長期間でのチャートの高値と安値を利用することで、より傾向がつかみやすいといわれています。
「フィボナッチ・アーク」では、チャートの高値同士(チャートの山と山)、もしくは、安値同士(チャートの谷と谷)を指定して、トレンドラインを形成し、今後の市場の動きを判断する目安として使われます。「フィボナッチ・アーク」では、アーク(Arc)と呼ばれる円弧上のトレンドラインを形成するところが大きな特徴で、上方向に形成されたアークは上昇トレンドであること示し、下方向に形成されたアークは下降トレンドであることを示しています。
「フィボナッチ・エキスパンション」では、チャートの安値(チャート上の谷)、高値(チャート上の次の山)、次の安値(チャート上の次の谷)を指定して、トレンドラインを形成し、今後の市場の動きを判断する目安として使われます。1つのチャートの波から分析を行う「フィボナッチ・リトレースメント」とは異なり、「フィボナッチ・エキスパンション」では、チャート内の第1の波、第2の波から今後のトレンドを判断する分析方法です。また、上方向に形成されたエキスパンションは上昇トレンドであること示し、下方向に形成されたエキスパンションは下降トレンドであることを示しています。