バックテストの実施方法
MetaTrader5では、エキスパートアドバイザ(EA)やインディケータのバックテストを行うことができます。バックテストとは、EAを過去の取引レート(ヒストリカルデータ)上で稼動した場合の稼動テストのことで、EAのパフォーマンスが検証できます。
バックテストの実施方法は、次の通りです。
【方法1】
「表示」メニューから、「ストラテジーテスター」をクリックします。
【方法2】
ツールボックス右下、「ストラテジーテスター」をクリックします。
①「設定」タブをクリックします。②左上のドロップダウンリストをクリックし、③エキスパートアドバイザ、またはインディケータのいずれかを選択します。④銘柄、⑤時間足を選択します。⑥日付~⑭オプティマイズまでの設定を行いましたら、⑮「スタート」をクリックして、バックテストを開始します。バックテスト中の進行状況は⑯バックテスト進行状況のゲージで確認ができます。
② | テストを行うプログラムを選択します。 | |
---|---|---|
③ | ②で選択したカテゴリ内に登録されている、テストを行うプログラム名称を選択します。 | |
④ | バックテストを行う通貨ペアを選択します。 | |
⑤ | 時間足を選択します。 | |
⑥ | バックテストを行う期間を設定します。 | |
⑦ | ⑥で設定した期間をもとに、フォワードテストを行う期間を設定します。 | |
No | フォワードテストは行わず、全期間をバックテストの対象とします。 | |
1/2 | 指定期間の過去1/2の期間でバックテストを行い、その検証結果を元に後半1/2の期間で正しく動作するかを確認します。 | |
1/3 | 指定期間の過去2/3の期間でバックテストを行い、その検証結果を元に後半1/3の期間で正しく動作するかを確認します。 | |
1/4 | 指定期間の過去3/4の期間バックテストを行い、その検証結果を元に後半1/4の期間正しく動作するかを確認します。 | |
Custom | 右側のフィールドに入力した日時を境に、⑥開始日から入力日のデータでバックテストを行い、その検証結果を元に、入力日から⑥終了日の間で正しく動作するかを確認します。 | |
⑧ | 約定遅延(レイテンシ)の設定を行います。 | |
⑨ | テストに採用する基準データを設定します。一般的には全ティックが最も精度が高い方法といわれていますが、バックテストに時間を要することがあります。 | |
⑩ | テスト開始時の残高を設定します。 | |
⑪ | バックテストの際に採用するレバレッジを選択します。 | |
⑫ | ビジュアルモードにチェックを入れますと、バックテスト中にチャート上で値動きを表示させることができます。ただし、オプティマイズとの併用はできません。 | |
⑬ | プログラムの性質と過去のチャートをもとに、パラメーターの最適値をオプティマイズ(最適化)する設定を行います。 | |
無効化 | オプティマイズを行いません。 | |
完全アルゴリズム(遅い) | 設定されているパラメーターを元に全ての組み合わせでテストを行います。最も正確な方法ですが、テストには膨大な時間を要します。 | |
遺伝的アルゴリズム(早い) | 設定されているパラメーターを元にランダムに抽出したサンプルでテストを行います。大幅な時間短縮が可能です。 | |
気配値表示で選択されたすべての銘柄 | ストラテジーテスターに登録されたパラメーターを元に、気配値表示に表示している全銘柄でシミュレーションを行います。気配値表示に表示している銘柄が多いほど、検証に時間がかかります。 | |
⑭ | 最適化を行う際の基準の設定を行います。⑬で「遺伝的アルゴリズム(早い)」を選択した場合に限り有効となります。 | |
Balance max | 残高の最高値 | |
Balance + max Profit Factor | 残高とプロフィットファクター(利益の総額と損失の総額の比)の積の最高値 | |
Balance + max Expected Payoff | 残高と期待される利益の積の最高値 | |
Balance + min Drawdown | 残高と、残高および証拠金額の下落度合 | |
Balance + max Recovery Factor | 残高と回復率の積 | |
Balance + max Sharpe Ratio | 残高とシャープレシオ(リスク1ユニット当たりのリターンの割合)の積 | |
Custom max | エキスパートアドバイザーの OnTester() 関数に入力した値 | |
⑮ | ストラテジーテスターを開始します。 | |
⑯ | 進行状況をゲージで表示します。 |
「ストラテジーテスター」設定項目一覧
バックテストの完了後、テスト結果や設定変更は下のタブをクリックして確認します。「結果」タブをクリックしますと、バックテストの総合情報を確認することができます。
※フォワードテスト、オプティマイズの設定により、全てのタブが表示されない場合もあります。
①「結果」タブを右クリックし、②「レポート」を選択後、xlsx形式、またはHTML形式でのレポート出力が可能です。