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FXで成功するためには?取引手数料とFXブローカーの収益構造の理解がカギ

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UPDATE2022.09.14

FXに関する基礎知識

FXで成功するためには?取引手数料とFXブローカーの収益構造の理解がカギ

どんなゲームでもルールをしっかり理解していなければ勝つことは難しいものです。それはFX取引でも同じでしょう。FX取引で成功するためには、FX取引の仕組みをよく理解しておく必要があります。特に、収益に直接影響を与えることになる取引コストについては詳しく知っておくことが大切でしょう。株式投資などとは違った特徴もあります。そこで、売買手数料やスプレッド、そしてFXブローカーが利益を得る仕組みなどについてお伝えします。

取引手数料とは何か?

FX取引の手数料には売買手数料とスプレッドの2つがある

FX取引をする場合に意識すべきコストは2つあります。1つが売買手数料、もう1つがスプレッドです。

売買手数料とは、FXにおける通貨ペアを売買する際にかかる手数料で、取引単位について一定の金額が定められる形で設定されています。売買するたびにかかるコストですので頻繁に売買を繰り返す場合は、手数料の大小が利益に大きな影響を与えることになります。株式を売買する場合の売買手数料と似たようなものだとイメージすると理解しやすいでしょう。

売買手数料はFXブローカーごとに違い、FXブローカーの比較サイトなどを見ることで簡単に比較できます。FXブローカー間の競争は激しく、新たな顧客を獲得するために手数料の引き下げ競争が起こった結果、売買手数料はゼロとするブローカーも珍しくなくなりました。初心者にとっても、名前が「手数料」となっていますので、意識しやすいコストといえます。

ただし、売買手数料がゼロでも売買にかかるコストがゼロになるわけではありません。もう1つのコストであるスプレッドも合わせてコスト負担を判断する必要があります。

スプレッドとは何か?

ではスプレッドとはなんでしょう?スプレッドは、FX取引を行う場合には必ず理解しておく必要があるといっても過言ではない、重要な用語の1つです。言葉の意味としては、広げる、延ばす、幅などの意味があります。

金融の世界では広く使われている言葉で、異なる市場などの間で発生する金利差や価格差などをスプレッドと呼んでいます。FX取引におけるスプレッドとは、通貨売買をする場合の売値と買値の差のことをいいます。

FXで成功するためには?取引手数料とFXブローカーの収益構造の理解がカギ

ニュースなどでは「外国為替市場では1ドル100円10銭から20銭の間で取引されています」といった表現で為替関連のニュースを伝えています。これは、「だいたいこのぐらいの範囲で取引されている」という意味ではなく、1ドルを購入する場合は100円20銭支払う、1ドルを売却する場合は100円10銭を受け取るという意味です。

投資家がある通貨を購入し、その後売却して取引を終了させた場合、このスプレッド分は必ず持ち出すコストとなります。売買する為替レート自体に組み込まれているコストだと理解するとよいでしょう。売値と買値の差が大きい場合はスプレッドが広いといい、売値と買値の差が小さい場合はスプレッドが狭いと表現するのが一般的です。

手数料無料のFXブローカーはどうやって利益を得ているのか?

FXブローカーの収益源とは?

投資家にとってのコストはFXブローカーの収益になりますので、FXブローカーの収益源は売買手数料とスプレッドだろうと想像できます。しかし、売買手数料無料のブローカーはこの部分の収益はゼロになり、スプレッドもブローカー間の競争によりどんどん狭くなっていますので、どうやってFXブローカーは利益を得ているのか気になるところです。

実は、FXブローカーの収益減は手数料とスプレッドだけではありません。手数料やスプレッド以外の収益源は、大きく分けると3つあります。

FXで成功するためには?取引手数料とFXブローカーの収益構造の理解がカギ

1つ目は、顧客からの注文を市場につながずに預かる方法です。この方法は「ブローカーが注文を呑む」といい、顧客とFXブローカーで相対取引を行う形になります。この場合、顧客の為替差損はブローカーの為替差益となります。つまり、顧客の利益はFXブローカーの損、顧客の損失はFXブローカーの儲けという状態になり顧客とFXブローカーは利益相反の関係になります。

2つ目は、損失を回避するためのリスクヘッジ目的でブローカーが行う取引から発生する利益です。この取引はカバー取引と呼ばれています。

3つ目は、マリー取引です。カバー取引とマリー取引はFXブローカーの収益構造を理解する上で重要なポイントですので、詳しくご紹介します。

カバー取引とは何か?

顧客からの受けた注文をすべて市場に流すのではなく、市場に流したもの以外はFXブローカーが取引相手となって相対取引をした場合、このままでは顧客が為替差益を得るとFXブローカーは為替差損を被る状態になっています。そのため、FXブローカーは顧客からの注文とまったく同じ注文を他の金融機関などの外国為替を扱う会社に出すことによって、リスクヘッジをする場合があります。これがカバー取引です。

顧客との相対取引があった分についてカバー取引をしておけば、相対取引の損益とカバー取引の損益はまったく逆の動きをすることになり相殺できます。相対取引で損失が発生した分は、カバー取引の利益でまさにカバーすることができるというわけです。

FXブローカーとしてはカバー取引をしても利益は増えませんが損をしない状態を作り出せる、つまりリスクヘッジできるというメリットがあります。

カバー先の外国為替を扱う会社としては、銀行や保険会社、さらには同業のFXブローカーなどがあげられます。どんなところをカバー先としているかは、FXブローカーが公表していますので、興味がある人はホームページなどで確認してみるとよいでしょう。

どの程度カバー取引を使うかは、FXブローカーによって違います。顧客の注文に対してすべてカバー取引をするFXブローカーもありますし、ディーラーの裁量で一部だけカバー取引に回すFXブローカーもあります。

マリー取引とは何か?

マリーとは相殺を意味する言葉です。FXブローカーが行うマリー取引とは、売り注文と買い注文の相殺処理のことです。

FXブローカーは、多くの投資家から売りや買いの注文を預かります。その注文の中に、まったく同じ条件での売り注文と買い注文があった場合は、それらをいちいち為替市場につながずにFXブローカーの中で注文を成立させて相殺します。

FXで成功するためには?取引手数料とFXブローカーの収益構造の理解がカギ

投資家にとっては、市場につながれようが相殺されようが関係ありません。注文通りのレートで取引が成立すれば問題ないはずです。しかし、FXブローカーにとってマリー取引は収益源になります。

マリー取引を行うことによって、売り買いの注文はなかったことになります。そのため、投資家から預かった売り買い両方のスプレッドはまるまるFXブローカーの利益となります。これがFXブローカーの収益源になるのです。

ただし、取引ごとのマリーによる利益は小さなものですので、マリー取引による利益を拡大させるには、相殺できる注文数を増やす必要があります。そのため、取引参加者が多いFXブローカーほどマリーによる収益が大きくなるという特徴があります。

売買手数料やスプレッドだけでなくFXブローカーの収益構造を知ることも大事

FX取引で成功するためには、売買手数料やスプレッドなどのコストを考慮して利益管理を行う必要があります。しかし、それだけでなくFXブローカーの収益構造を知ることも大切でしょう。

FXブローカーのマリー取引やカバー取引の実態を知ることは、顧客本位のFXブローカーを探し出すための重要な判断要素となります。カバー取引を積極的に行っているFXブローカーは、投資家が損失を出すとFXブローカーが儲かるという構造を結果的に回避していることになります。そのため、自社の利益のために投資家の損を願うといった心理は生まれなくなり、顧客本位の経営が行われやすくなると考えられます。

また、マリー取引は多くの取引参加者を集めることが利益拡大につながりますので、顧客第一の経営で顧客数を伸ばすことを考えるでしょう。コストは利益管理、FXブローカーの収益構造はFXブローカー選びに役立つでしょう。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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