FX初心者のFXブローカー選びと口座開設のポイント
FX初心者のお役立ち情報
FX初心者が最初に行うべきことは、FXブローカーを選び口座を開設することです。口座を開設しない限りFX取引を行うことはできません。世の中には多くのFXブローカーがありますが、どこを選んでも同じというわけではありません。財務内容や取り扱い通貨ペアなどさまざまな違いがあります。多くのFXブローカーの中からご自身に合ったFXブローカーを選び口座開設をする必要があります。そこで、FX初心者が失敗せずにFXブローカーを選び口座開設するポイントをご紹介します。
FX初心者のための失敗しない口座開設のポイント
失敗しない口座開設の方法とは?
どのFXブローカーで口座開設するかを判断するポイントは複数ありますが、まず確認しておきたいポイントは、売買手数料の安さとスプレッドの狭さです。多くのFXブローカーが売買手数料に関してはゼロとしていますので、コストの比較をする場合は、スプレッドの狭さを中心に比較するとよいでしょう。
スプレッドとは、FX取引を行う場合にFXブローカーが提示する為替レートに上乗せされている為替手数料と理解するとよいでしょう。購入時は市場の為替レートにスプレッドが上乗せされ、売却時はスプレッドが差し引かれます。少額の投資資金でも繰り返し取引を行うことによって、累計の取引金額は大きくなります。
そのため、スプレッドが狭いFXブローカーを選ぶことができれば、それだけコスト負担が少なくなり、利益を出しやすくなります。FXブローカー選びにおけるポイントはスプレッドの狭さだけではありませんが、スプレッドが広い会社は最初の段階で除外してもよいでしょう。
初心者にお勧めの通貨ペアとは?
初心者が口座開設するにあたっては、どんな通貨ペアで取引できるかについても確認しておくことをお勧めします。
FXブローカーによって、取り扱っている通貨に違いがあります。また、ある通貨ペアのスプレッドは他のFXブローカーと比較してスプレッドが狭かったとしても、他の通貨ペアのスプレッドは高いというケースもあります。そのため、ご自身が取引したい通貨ペアのスプレッドを比較することがポイントとなります。
ただし、初心者の段階から新興国の通貨など変動率が高い通貨ペアで取引することはお勧めできません。初心者の段階でそういった通貨ペアで取引すると、思わぬ損失を招き、取引が継続できなくなってしまう恐れがあります。できれば、判断材料に関する情報が豊富で、多数の投資家が参加することによって相場に厚みがあるドル円取引がお勧めです。
口座開設にあたってスプレッドの比較をする場合は、まずはドル円のスプレッドに絞って比較することがポイントといえます。その上で、将来的に取引したい、ドル円以外の通貨ペアのスプレッドを比較して判断すればよいでしょう。
初心者の口座開設におけるFXブローカー選びのポイント
自己資本規制比率が高い会社や取引ツールが使いやすい会社
初心者が失敗しない口座開設のポイントは他にもあります。財務状態が安定しているFXブローカーであれば、長期的な存続が期待でき安定して取引を続けられる可能性が高くなります。そのため、できるだけ財務状況が良いFXブローカーを選ぶとよいでしょう。
財務状況を確認する目安となる指標としては自己資本規制比率があります。自己資本規制比率とは、国内の法律で定められている、総資本に対する自己資本の比率で、国内FXブローカーは自己資本規制比率120%以上を保つことが義務付けられています。
自己資本規制比率が高いほど経営が安定しているという目安となります。通常の営業が継続できている会社であれば最低限の120%を満たしているはずです。
主な国内FXブローカーを見ると低いところでは約200%、高いところは1000%超程度となっていますので、十分な比率は確保していますが、できるだけ比率が高いFXブローカーを選ぶことをお勧めします。また財務的な安定度は、資本金の大きさも影響します。一般的には、同じ自己資本規制比率であればより資本金の大きい方が安全度は高いといえるでしょう。
取引ツールが使いやすいFXブローカー
取引ツールが使いやすいかどうかも、初心者が口座開設をする場合のポイントです。取引ツールとは、FX取引をネット画面上で操作するツールのことで、売買注文を発注するだけでなく、分析などの機能も果たすものです。
取引ツールが使いにくければ、取引スピードが要求される場面で迅速に発注できなかったり、見にくいチャートであれば的確な分析ができなかったりする弊害が生じます。また、高機能の取引ツールであっても、FX取引のベテランにとっては使いやすく初心者には使いにくいという場合もあります。
取引ツールを選ぶ場合に判断する主な要素としては4つあります。1つ目は注文や決済のやりやすさです。クイック注文ができるかなどご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。2つ目は画面設定です。レイアウトやフォント、文字の大きさがご自身の感覚に合うかどうかという観点で選ぶことが大切です。
3つ目はチャートです。チャートの種類や見やすさ、チャートからから発注できるかどうかなどを比較しましょう。4つ目はサブツールの便利さです。どんなサブツールを設定できるかを比較してみることをお勧めします。
複数の口座を開設する方法もある
FX投資で稼いでいる人の中には複数口座を開設している人もいる
FX投資家の中には、複数の口座を開設して取引することで稼いでいる人もいます。初心者の段階では複数の口座を開設すると、神経を使う範囲が広がり混乱してしまう可能性もありますので、お勧めしませんが、慣れてきたら検討してみるのも1つの選択肢でしょう。
複数の口座を使い分けるメリットは主に4つあります。1つ目は、通貨ペアによって有利なFXブローカーを選べることです。2つ目は、自動売買と通常売買について口座を分けて行えることです。複数の口座があれば2つの手法を並行して行いやすくなるでしょう。
3つ目は、FXブローカーの信用リスクの分散です。4つ目は、システムリスクを分散できることで、1つの口座ではうまく注文できない状況になっても別の口座で取引を継続できる点がメリットです。
お勧めできない口座とは?
複数の口座を開設する場合はもちろん、最初に開設する口座を選ぶ際に避けた方がよい口座もあります。もちろん、これまでにご紹介したポイントから考えると、スプレッドが広い会社や自己資本規制比率が低い会社、取引ツールが使いにくい会社はお勧めできません。しかし、それ以外にもしっかり確認すべきポイントがあります。
それは、約定力の弱い会社です。約定力とは、注文した通りの為替レートで取引が成立するかどうかの力です。指定した為替レートよりも不利な方向にずれて約定することをスリッページといいますが、これが大きな問題になる可能性があります。
例えば、スプレッドが0.3銭であっても1銭のスリッページが発生すると、実質的にはスプレッドが1.3銭になったのと同じ結果になってしまいます。約定力が低いFXブローカーを避けることも、失敗しない口座開設のポイントです。
FXで成功したければ最初のステップである口座開設が大切
FX取引をこれから始めようという初心者は、FX取引で稼ごうという希望を持っていることでしょう。しかし、最初の口座開設の段階で失敗してしまうと、FX取引は利益が出ないと感じ早い時期にFX投資から撤退してしまうことになる可能性もあります。
長期的にFX投資に取り組めるようになることで、初めて投資家として成長できるチャンスが生まれます。FX投資家として成功するためには、口座開設で失敗しないように十分気を付けることが必要でしょう。