真似しちゃだめ!FXで失敗して借金を抱えてしまう人の共通点とは
FXに関する基礎知識
FXは一種の投資です。投資にはリスクが伴うため、場合によっては借金を抱えてしまう恐れがあります。インターネットで検索してもFXで借金地獄に陥ってしまったという体験談がたくさん見つかります。
実は、FXで借金を抱えてしまった人にはある共通点がありました。FXはどなたでも気軽に始められる投資ではありますが、何も知らない状態で始めると、リスクが大きいものにもなり得るのです。今回は、FXで失敗しないように、実際に失敗した方々の共通点をご紹介します。
FXの仕組みとは?どんな投資なの?
FXで得られるメリット
FXを行うことで得られるメリットは2つあります。
1つ目は「少額の資金で利益が得られる」ということです。FXは小額の資金からスタートすることができ、大きな利益を上げることができます。FXには、レバレッジといって自己資金の数倍から数百倍のお金を動かすことができる仕組みがあります。
例えば、資金10万円にレバレッジ10倍を設定することにより、100万円分の取引を行うことができます。レバレッジを設定すればその分だけ得られる利益も大きくなります。
2つ目は「金利収入を得られる」ということです。FXにはスワップ取引といって、外貨預金と同じように金利収入を得られます。FXの場合は、毎日もらうことができるほか、好きな時に売買することができるため、外貨預金より自由度が高いと言えるでしょう。このように、FXを行うことで得られるメリットは2つあります。
FX取引で生じるデメリット
FXを行う上で生じるデメリットも2つあります。
1つ目は「ブローカーの倒産により資産がなくなってしまう」という点です。国内FXブローカーであれば、法律により信託保全が義務化されていますが、海外FXでは信託保全は義務化されておらず、ブローカーごとの判断で行われます。そのため、ブローカーが倒産することで資産がなくなってしまう恐れもあります。
リスクを回避するためには、信託保全を行っているFXブローカーで取引をするようにすると良いでしょう。
2つ目は、「借金をしてしまう恐れがある」という点です。国内FXは追証というシステムを採用しており、急激な為替レートの暴落による損失が出た場合は、追加で証拠金を入れなければなりません。証拠金を入金しなければ今後の取引ができないため、デメリットといえるでしょう。
しかし、海外FXでは追証というシステムがなく、損失はブローカーが全て被ってくれますので、借金のリスクを抑えることができます。
初心者が始める前に押さえておきたい基礎知識!
トレードができる時間は何時まで?
FXトレードが行える時間は、土日を除き24時間です。例えば、日本の為替市場は午前8時から午後5時までですが、午後5時から翌日午前1時まではロンドン市場、午後10時から翌日午前7時まではNY市場がオープンしていますので、市場は異なりますがトレードは24時間行えるということになるのです。
ただし、市場がお休みの日はトレードできませんので、休みをチェックしておくと良いでしょう。
FXトレードにはいくら使えるの?
FXトレードではFXブローカーの口座に入金した金額の分、FXトレードに利用することができます。さらに、ブローカーに預けてある資金にレバレッジを設定することで、多額の資金を運用することができます。
国内FXではレバレッジが最大25倍と決められていますが、海外FXはブローカーが認める限りのレバレッジを設定できますので、少額の資金で多額の利益を得られる場合もあります。
相場を把握するにはどうすればいい?
FX相場を把握するには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2つを使いこなす必要があります。最低限この2つの分析は分かるようにしておくと、FXにおける相場を読めるようになるのではないでしょうか。
まず、ファンダメンタルズですが、これは経済動向分析という意味です。経済がどのように動いているのかということで、為替市場は動いてきます。
例えば、アメリカで金融不安に陥ったとなれば、米ドルは急落し、安全資産である日本円は急騰します。経済動向はニュースや新聞などで把握できますので、常にアンテナを張っておくと良いでしょう。特に金融政策は影響が大きいと言われています。実際に、日本銀行が行った金融政策により、為替が10円も円安になったことがあります。
次に、テクニカル分析ですがこれは心理を読む分析方法です。相場のグラフをチャートといいますが、投資家たちが一斉に注文を始めるとチャートが大きく動き出します。投資家たちの心理を読み、裏をかくことで利益を上げやすくなります。
テクニカル分析は、ちょっとした心理戦です。レートが「ここまで上がったならばもう下がるだろう」といった考えに基づいて保有している通貨を手放して、利益を得るということもできます。最低限この2つの手法を身につけておくと初心者でも利益を上げやすくなります。
FXトレードには3つの種類がある?その特徴は?
デイトレード(短期トレード)の特徴とは
デイトレードとは、数分から1日の値動きを見て為替差益で利益を上げる方法です。レバレッジを大きくするのに最適な取引手法である反面、初心者のかたが失敗しやすい手法でもあります。
FXを始めた頃は、利益を出したくて短期トレードを選びがちです。しかし、値動きが少ない通貨ペアを持っている場合、少々の利益でも決済してしまい、それを繰り返すことで気づいたら赤字になっていたというケースが目立ちます。
レバレッジを大きくかけているのであれば、デイトレードは向いていると言えますが、初心者の方が利益を早く出すために使う手法としては向いていないでしょう。
スイングトレード(中期トレード)の特徴
スイングトレードでは、相場の値動きを数週間にわたって見守り、利益を狙う手法です。数週間にわたってレートを見ることによって、大体どこのタイミングでレートが値上がりしていたり値下がりしていたりするかを把握できます。
スイングトレードの場合、ある程度の値動き予想が立てられるためレバレッジを10倍程度に設定しても良いでしょう。初心者の方は5倍がおすすめです。しかし、FXでは金融情勢が急激に変化し、為替レートが低下することで損失を出してしまう恐れがあります。そのため、ストップロスを設定し、損失を回避できるようなオプションを組み込んでおくと良いでしょう。
ポジショントレード(長期トレード)の特徴
ポジショントレードの場合、長期間の市場の流れを見て決済を行います。昼間忙しいサラリーマンの方などにおすすめの手法で、レバレッジを設定しなくてもスワップ取引を利用することができます。
ただし、スワップを支払う通貨ペアはおすすめができません。長期的にトレードを行うため、スワップを支払い続けていると手元資金が減ってしまい、マイナスになってしまう恐れがあるからです。
こちらもスイングトレードと同様に、ストップロスの設定は必須です。ただし、ストップロスの範囲を狭めてしまうと、ロスカットが執行されやすくなりいつの間にか決済されているということもあります。それを防ぐために、ある程度幅を利かせたストップロスを設定すると良いでしょう。
また、指値注文を入れておき為替レートが、指定したレートに来たら決済するという戦略も立てやすいのではないでしょうか。
FXで失敗しないために!抑えておきたい注意点
急激なレート変動によるリスク
金融情勢が一気に変化することにより、投資家がその通貨を売り安全資産へ逃げてしまうと通貨の暴落が始まります。もし、その通貨を保有していると損失になりかねないので、レートが動き始めているなど、なにかおかしな動きが始まったと思った際には、注視しておくと良いでしょう。
金利が変動することによるリスク
スワップ取引で利益を得ている場合、金利が変動することによりある日突然、スワップ金利を支払わなければならなくなってしまう事があります。スワップ取引では、金利差によって利益を上げているため、金利が変動することによりマイナスに陥ることもあります。金利を常に気にかけておくことで、金利変動によるリスクを排除することができるのではないでしょうか。
ロスカットが行われてしまったら
ロスカットとは、証拠金維持率を割り込んだ時点で強制的に決済するものです。ブローカーによって異なりますが、証拠金維持率を下回りそうになった場合は、マージンコールを行い、証拠金の追加を求めます。しかし、それでも追加されなかった場合はロスカットが行われ、損失拡大を防ぎます。
もし、ロスカットが行われてしまったらある程度の損失が出ていることになりますので、マージンコールの時に気づき、追加証拠金を入れるか一部決済を行い、取引規模を小さくするなどの対応を行うと良いでしょう。
借金地獄を回避するにはまず冷静に分析を
勉強不足は借金地獄を呼び寄せてしまう原因の一つです。FXは、初心者でも取引がしやすい投資である一方、きちんとした知識が無いと多額の負債を抱えてしまいやすくなります。借金地獄を回避するためにも、まずは勉強を行い冷静に分析することが求められます。きちんと勉強をして少ない資金で大きな利益を上げられるようになるのが理想です。