金融政策
2018.06.21
金融政策とは、国家の経済の安定や成長のために、中央銀行が行う通貨の流通を調整する政策を金融政策といいます。日本の場合は、日本の中央銀行に当たる日本銀行が行う政策となります。金融政策は財政政策とともに、経済政策における大きな役割を持っています。
金融政策では金融緩和や金融引き締めを行い、世の中に出回る自国の通貨の量を調節して物価や通貨の価値を安定させています。基準割引率や基準貸付利率などを変更したり、公開市場操作を行うことが具体的な手段です。また、通貨の価値が左右されるために、為替レートも変動します。
金融政策はその国の経済に大きな影響をおよぼすため、金融政策決定会合などの発表によって相場が大きく動くことがあります。国の金融政策の動向は投資家にとって、とても大切な指標です。
具体的な手段としては公開市場操作や公定歩合の変更などが挙げられます。金融政策の基本的な方針は、政策委員会の金融政策決定会合で決定されます。金融政策決定会合は月に1~2回、1日から2日かけて金融政策を集中的に審議し、決定します。
議決は政策委員である総裁、副総裁2名、審議委員6名の合計9名による多数決によって行います。日本銀行では、金融政策にかかわるさまざまな調査分析、企画検討を行い、金融政策決定に活かしています。
読み方
キンユウセイサク・きんゆうせいさく
同意語