海外FXで低スプレッドを提供するブローカーを比較
海外FX初心者のお役立ち情報
海外FXにおけるスプレッドは取引コストとほぼ同じ意味で、低スプレッド(狭いスプレッド)であればコストは低く、高スプレッド(広いスプレッド)であればコストも高くなります。そのため海外FX業者における取引回数が多いトレーダーほど、スプレッドは重要になってきます。ただ、低スプレッドだからといって、優秀な海外FXブローカーとも限らず、今回はスプレッド以外の要素も含めたブローカーの比較を見ていきましょう。
スプレッドは取引手数料
STD口座とECN口座のスプレッド
海外FXで口座を開設する際には、「STP(Straight Through Processing)口座」と「ECN(Electronic Communications Network)口座」のいずれかを選択することになります。この二つにはそれぞれ違いがありますが、今回はスプレッドに絞って違いを見ていきます。
STP口座は、海外FXブローカーが銀行などの金融機関から提示されている価格の中で、一番安い価格にスプレッド分を上乗せしてレートを提示しています。一方のECN口座は、インターネット上の取引所で多くのトレーダー同士が様々な価格の買い注文と売り注文を提示し、その注文を受けた海外FXブローカーが、同じ価格の買い注文と売り注文をマッチングさせて売買を成立させています。海外FXブローカーは、取引一つ一つから手数料を徴収していますが、この2つを比べた時に一般的にECN口座の方が、STP口座よりもスプレッドが狭くなっています。
変動スプレッドと原則固定スプレッドの違い
海外FXブローカーのスプレッドには、変動スプレッドと原則固定スプレッドの2種類があり、変動スプレッドはその名の通りリアルタイムでその値は変動し、市場取引量に応じて、スプレッドが広くなったり狭くなったりします。一方の原則固定スプレッドは、原則という形容詞がついているように「原則として」スプレッドは固定されていますが、場合によっては変動することもある、ということを頭に入れておいた方がいいでしょう。
スプレッドが動く条件
スプレッドは市場での取引量によって変動しますが、大まかに言って、取引量とスプレッドの相関関係は以下のようになっています。
- 市場の取引量が多くなるとスプレッドが狭くなる
- 市場の取引量が少なくなるとスプレッドが広くなる
市場における取引量は、1日の取引時間帯によって多くなったり少なくなったりします。時間帯の特徴としては、海外FXの取引量の50%以上を占めるロンドン市場とニューヨーク市場が重なる22時ごろから26時ごろまで(夏時間:21時ごろから25時ごろまで)は、もっとも取引量が多くなり、スプレッドは狭くなります。一方で、ロンドンやニューヨーク、東京の世界三大市場が閉まっている5時ごろから8時ごろまで(夏時間:4時ごろから7時ごろまで)は取引量が少ないので、スプレッドは広くなります。
これとは別に、米国雇用統計などの重要な経済指標の発表や世界経済に影響を与えるような要人の発言があると、スプレッドは大きく動くので注意が必要です。この場合は、原則固定スプレッドでも値が変動しますので、気をつけましょう。
低スプレッドの方が有利?
原則固定スプレッドの方が低コスト
変動スプレッドが時間帯によって広がる可能性があることは前項で触れました。それを逆手に取ると、取引量が少ない時間帯や経済指標発表時などスプレッドが広がる可能性が高い状況であっても原則、固定スプレッドではスプレッドが広がることはありませんので、変動スプレッドよりも低いコストで取引ができます。時間帯を狙えば、変動スプレッドよりも原則固定スプレッドの方が低コストで取引をすることが可能となります。
約定力が弱ければ低スプレッドでも意味がない?
約定力とは、海外FX業者がトレーダーから受けた注文に対してそのタイミングとずれることなく取引を成立させられるかどうかの力です。決済注文をしたタイミングと実際の決済価格にズレが生じることをスリッページと言いますが、スリッページが起きてしまうと、トレーダーが意図したタイミングでの売買とはならず、思わぬ損失を受けることもあります。
スキャルピングには断然低スプレッド!
海外FXのトレード手法の一つにスキャルピングというものがあります。スキャルピングは、短時間の取引を何度も繰り返し、小さな金額の利益をコツコツ積み重ねて稼いでいく手法です。何度も売買を繰り返すので、低スプレッドでなければ利益がほとんど残らないどころか、場合によってはマイナスになってしまうこともあります。ただし、スキャルピングを禁止している海外FXブローカーもあるので、利用するブローカーの規約をあらかじめ確認するようにしましょう。
低スプレッドのブローカーを比較
スプレッドの確認方法(最大・最小・平均値)
それぞれの海外FXブローカーのホームページには、
- 最小スプレッド(一定期間内で最も狭いスプレッド)
- 最大スプレッド(一定期間内で最も広いスプレッド)
- 平均スプレッド(一定期間内の平均スプレッド)
がそれぞれ表記されています。
ここで最も重要視すべきなのは、平均スプレッドです。というのも、仮に1カ月を設定期間としてスプレッドを見た場合に、最小スプレッドが提示されていた期間はわずか1日だったかもしれません。平均スプレッドを見ることで、その海外FXブローカーが提示する1カ月のスプレッドの全体感を掴むことができます。
各ブローカーのスプレッド比較表
前述したように、それぞれの海外FXブローカーのスプレッドを比較する場合は、最小や最大ではなく平均を見るようにしましょう。ただ、平均値はどの期間を取るかによって大きく変わってくるので、数値は参照程度にとどめておくのがいいでしょう。
以下に、主な海外FXブローカーのスプレッドをまとめましたので参照してください。
ブローカー名 | 口座タイプ | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 |
---|---|---|---|---|
XM | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
マイクロ口座 | 1.60 | 2.70 | 4.70 | |
ゼロ口座 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | |
KIWAMI極口座 | 0.60 | 1.20 | 1.40 | |
DealFX | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
アクティブ口座 | 0.10 | 0.20 | 1.30 | |
Titan FX | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
ブレード口座 | 0.30 | 0.50 | 1.70 | |
Tradeview | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
ECN口座 | 0.30 | 0.40 | 1.30 | |
IFC Markets | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
マイクロ口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 | |
Traders Trust | クラシック口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
プロ口座 | 1.60 | 2.00 | 3.00 | |
VIP口座 | 0.50 | 0.80 | 1.80 | |
FXDD | スタンダード口座 | 1.80 | 2.70 | 4.70 |
プレミアム口座 | 0.30 | 0.70 | 1.50 |
*2019年10月30日から11月29日までの期間の平均値
各ブローカーのスタンダード口座における平均値を見る限りは、特に差はありませんが、手数料有りの口座におけるスプレッドとその取引手数料を考慮して、費用対効果を比較してみるのもいいでしょう。また、海外FX取引をする際の最大の魅力である高レバレッジという観点で見ると、XMにおいては最大レバレッジ888倍を提供しており他社との差別化を図っています。またDealFXは新興ブローカーではあるものの、株式CFDや仮想通貨CFDも含む合計177銘柄もの商品を取り扱っており、2018年のローンチから着実にユーザー数を増加させているようです。
まとめ
海外FX取引をする際に何を重要視するかで、選択すべき海外FXブローカーも変わってきます。この記事で見てきた低スプレッドの他にも、ボーナスの種類やレバレッジの高さ、信頼性の高さなど、見るべきポイントは様々です。低スプレッドであっても、約定力が低ければ安定した取引はできません。当社FXPlusがお客様からの評判・口コミなどを元に作成した、最新の海外FX業者人気ランキングも参考にしながら、自分の取引スタイルに合った海外FXブローカーを選択するようにしましょう。