海外FX初心者
AssassinFXのコピートレードで一斉に強制ロスカット
2023年7月3日、AssassinFX(アサシンエフエックス)が提供するコピートレード利用者の口座において、一斉にロスカットが発生しました。
利用者によると、前日まではロット数を抑えた堅実なコピートレードが行われていたそうです。
しかし、2023年7月3日夜に突如それまでの10倍ほどのロット数でハイリスクなトレードが行われ損失が生じ、資金が消失した模様です。
また、コピーしているトレード元は異なるのにも関わらず、多くのユーザーのロスカットがほぼ同時に行われていることも不審な点と言えます。
コピートレードとは、他のユーザーの取引を自動でコピーしてできるサービスです。AssassinFXでは、経験豊富なプロのトレーダーの取引をそのままコピーすることで、何もせずとも稼ぐことができるという点を強調していました。
突然の無謀かつ不自然なトレード
継続的に利益を上げられるトレーダーであれば本来、リスクを考慮した適切な資金管理のもとトレードを行います。しかし、7月3日のハイレバレッジ トレードは、リスクを全く考慮しておらず無謀かつ不自然でした。
そのため、トレーダーの資金を出金できなくするための、意図的な損失だったと考えられています。
実際、2023年6月の海外FX業者「ZAIX」で起こったコピートレードの騒動に酷似しています。
宣伝は主にTwitterの著名トレーダーを起用
AssassinFX(アサシンエフエックス)はTwitterやInstagramなどのSNS上で、数十人の著名なトレーダーによるコピートレードの参加者を募っていました。
具体的な勧誘の流れは以下の通りです。
AssassinFXの勧誘の流れ
- 著名なトレーダーがSNS上でトレードの実績を公開し、利益が上げられることを強調してフォロワーを集める
- フォロワーにTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)でAssassinFXコピートレードに勧誘
- 信用したフォロワーはアフィリエイトリンクから口座の開設
SNS上の著名なトレーダーが、保有しているポジションや利益を公開することで信頼を得て、AssassinFXのコピートレードサービスをへと勧誘していた模様です。
しかし、損失発生後の2023年7月20日現在は、勧誘を行っていたトレーダーたちのSNSアカウントは非公開もしくは削除されています。
入金ボーナスで集客
AssassinFXは、入金ボーナスを用いて集客・入金の促進を行っていました。AssassinFXの入金ボーナスは200%と一般的な海外FX業者と比較して高額であったため、トレーダーは資金を増やすためにより多くの入金をしたと考えられます。
解除不可+出金不可のコピートレード
通常のコピートレードサービスでは安全性の面からもコピーの解除は容易に行えます。しかし、AssassinFX(アサシンエフエックス)では、コピートレードの契約解除を利用者側から行うことができませんでした。
コピー元の口座を運用する各トレーダーにコピーを中止する連絡をすることでコピーが中止される仕組みだったようです。
利用者の意志が優先されないこのシステムは、当初から顧客資産保護をおこなわないことを念頭に置いた、詐欺的な運営方針が見え隠れしているように思えます。
ポンジ・スキームと呼ばれる詐欺である可能性が高い
AssassinFX(アサシンエフエックス)は、FXブローカーを使ったポンジスキームである可能性が高いと言われています。
ポンジスキームとは、出資を募り運用益を配当金として支払う名目で資金を集めながらも、実際に資金運用を行わずに破綻させる詐欺手法のことです。
海外FX業者を使ったポンジスキームは、以下のような流れになります。
海外FX業者のポンジ・スキーム
AssassinFXも高利回りを約束しており、2023年初頭には利益が出るコピートレードサービスとして名が通っていました。月利も10%ほどとかなりのハイパフォーマンスだったようです。
また、2023年6月ごろまで高額の資金を出金できたという声がSNS上にあります。
#assassinFX
5/13 口座開設 本人確認書類提出
順調に資産増える
6/1 本人確認無視され続いたのでサポートへ連絡と1Mbで再提出
6/2 速攻で本人確認承認。750万円の高額出金。
6/4 SBI新生銀行に750万円着金
新規トレーダーの獲得は著名トレーダーによる先出しトレードで行っていました。コピートレードで利益を上げられるという報告があることで、信頼性を得て入金額がより増えていったと考えられます。
そして、7月3日のコピートレードによる同時損失は、AssassinFXの資金の手仕舞いであったと考えられるでしょう。
その後、出金申請から5営業日以内に出金手続きが完了するという規約に反して、出金が行われなくなっています。
5営業日過ぎたのに着金されない
HPと全然違う
全く安心安全じゃない
問い合わせの回答無し
#AssassinFX #アサシンFX #7月3日Xデー #出金拒否 #連絡無し
SNS上でおこなわれた有志による匿名でのアンケート調査の結果、AssassinFX(アサシンエフエックス)による被害総額は概算で30億円以上と噂されています。
被害総額30億以上確定。
#assassin FX
#アサシン
AssassinFXは当初から詐欺的行為を計画していた可能性
AssassinFX(アサシンエフエックス)はペーパーカンパニーを開設し、レンタルオフィスなどを賃貸することで、実態のない運営をおこなっていたようです。
公式ホームページを確認してみると、取得している法人番号は明らかにされているものの、設立年月日や金融ライセンスの有無もはっきりとしていない状況です。
10月に開催された入金ボーナス
運営会社 | ASN-FX LTD |
設立 | 不明 |
登録住所 | セントビンセント・グレナディーン諸島 St. Vincent and the Grenadines inds Building, Kingtown, St. Vincent and the Grenadines |
金融監督機関 | なし(法人登録番号:26009) |
運営会社 |
ASN-FX LTD |
設立 |
不明 |
登録住所 |
セントビンセント・グレナディーン諸島 St. Vincent and the Grenadines inds Building, Kingtown, St. Vincent and the Grenadines |
金融監督機関 |
なし(法人登録番号:26009) |
ホワイトラベルを利用していた
AssassinFX(アサシンエフエックス)はベトナムに本社を置く海外FX業者「FX Fair(エフエックス フェア)」のホワイトラベルであることが、FX Fairの発表で明らかになりました。
ホワイトラベルを端的に言えば、他の海外FX業者の取引サービスの間借りです。AssassinFXはFX Fairの「取引プラットフォーム」「流動性プロバイダ」等のインフラを借りてFXサービスを顧客に提供していました。
ホワイトラベルの特徴
ホワイトラベルは、手数料を支払うことで時間や資金の投入を大幅に減らし、すぐに運営が可能になるというメリットがあります。提供する側は手数料収入が得られます。しかし、それゆえに財務基盤が不十分なブローカーや詐欺的なブローカーに利用されることが多く、危険性が高いのが特徴です。
なおFX Fair側によると、AssassinFXとの資本提携関連はまったくなく、今回のようなトラブルを起こさないと約束を契約書で交わしていたと発表しています。
資金が返還される可能性は低い
2023年7月3日以降、AssassinFX(アサシンエフエックス)を相手取った集団訴訟の動きが上がっています。
#アサシンFX #AssassinFX #FX投資詐欺
#集団訴訟 を取りまとめてます、代表のりんごです。
明日7/10 12:00-13:00にて、SSC法律事務所さんがZoom対策会議を開催します。集団訴訟に参加ご希望のある方は集団訴訟訴訟のLINEオープンチャットまで!着手金、成功報酬、お好きに選択OKとなる予定です!
しかし、こうした法的手段を取っても資金が返還される可能性は極めて低いと言わざるを得ません。過去に起こった「GEMFOREX(ゲムフォレックス)」「HASTFOREX(ハストフォレックス)」といったブローカーの例を見ても、資金はほとんど返還されていないからです。
具体的には警察への相談、弁護士事務所への問い合わせなど様々な手段が考えられますが、回収の見込みは非常に低いでしょう。
よってユーザーが取れる最優先の行動は、危険なFX業者を選択しないことであると言えます。
安全な海外FX業者を見分けるために
AssassinFX(アサシンエフエックス)のような危険性の高い海外FX業者が後を絶ちませんが、全てのコピートレードサービスが危険というわけではありません。
コピートレード自体はシンプルなシステムであり、安全に利用できる大手海外FX業者も提供しているサービスだからです。
詐欺ブローカーのように非現実的な高利率は実現しませんが、優秀なトレーダーを見つけることができればコピートレードで十分に利益を得ることは可能です。
ここからは、危険性の高いFX業者を見分けるためのコツと、コピートレードを提供している大手ブローカーをご紹介します。
元本保証や甘い言葉を信用しない
危険なFX業者や投資詐欺は、以下のような宣伝文句で勧誘を行います。
危険なFX業者の謳い文句
- 元本保証
- 異常な高利率
- 高いボーナス
入金した資金を下回ることが無いといった文句で勧誘する「元本保証」は日本の法律で禁止されている行為です。これを見たらまず避けましょう。
100%以上の異常な利率を保証する甘い言葉にも要注意です。現実的な年率は10%以下です。リスクが高い投資であっても数十%にとどまります。高い配当を謳う金融商品ほど、資産を失うリスクも高いことを理解しましょう。
その他SNSで著名なトレーダーやインフルエンサーを起用したプロモーションにも警戒が必要です。
金融ライセンスの信頼性を確認する
安心して海外FX業者を利用するためには、金融ライセンスを所持しているか確認するだけでは不十分です。しっかりとライセンスの信頼度を検証することも必要になります。
例えば、以前トラブルのあったZAIX(ザイクス)のMSB(Money Service Business)のような、簡易的なライセンスを持つことも可能だからです。
以下の主要な金融ライセンスがあるか確認しましょう。
危険なFX業者の謳い文句
- 英国金融行動監視機構(FCA)
- オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
- キプロス証券取引委員会(CySEC)
- セーシェル金融サービス庁(FSA)
- ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)
- ニュージーランド金融市場庁(FMA)
- バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)
- イギリス領バージン諸島金融サービス委員会(BVIFSC)
- セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVGIBC)
日本の金融庁が発行する許可証(ライセンス)は、取得するための条件が非常に厳しく、それが世界的に安全で信頼できると認められています。
同様に、英国の金融規制機関(FCA)やキプロスの証券取引規制機関(CySEC)から得られる金融ライセンスも信頼性の高いライセンスです。
世界中には色々な種類のライセンスがありますが、複数の金融ライセンスを持っているFXブローカーは特に信頼できると言えるでしょう。
業者の運営歴の長さを確認する
コピートレードを利用したポンジスキーム(詐欺)を目的に設立された会社は、通常数年で問題が発覚します。
そのため、長い間運営しているFX業者はより信頼できます。
信頼性の高いコピートレードを提供している海外FX業者
「ライセンスの信頼性」「運営歴の長さ」を兼ね備えている、信頼性の高い厳選の海外FX業者は以下の通りです。
コピートレードの信頼性が高い業者
2014年創立のTitan FX(タイタン FX)は、狭いスプレッド・高約定力の優れた取引環境で知られており、多くの経験豊富なトレーダーから高い評価を受けている海外FX業者です。Titan FXのコピートレードは2023年に始まったばかりですが、取引条件の良さが好評を受け、すでにたくさんのトレーダーから利用されています。
2009年に設立されたHF Markets(エイチエフマーケッツ)は、世界各地で事業を展開し、8つの金融ライセンスを持っています。HFMは長い間コピートレードを運営しており、大きなトラブルが起きていないため安心して利用することができます。
Exness(エクスネス)は、高レバレッジや極狭のスプレッド、種類の多い口座タイプなど高性能な取引環境を提供しています。Exnessのコピートレードは、リスクや投資比率などの指標がシンプルで理解しやすく、トレーダーを選択するための情報が多いという利点があります。
AssassinFXのような危険なFXブローカーに注意
AssassinFX(アサシンエフエックス)は、会社の運営が不透明で、以前から安全性が疑問視されている海外FX業者でした。
しかし、高額な利率や利益が出ている取引画面など、見かけ上は魅力的なプロモーションを行っており、結果的に多くのトレーダーが被害に遭っています。
甘い謳い文句に誘われて入金してしまうと、利益を上げるどころか資金を失うリスクのほうが高くなります。期待できる利益ではなく、安全で信頼性のある海外FX業者を選択することが何より大切です。
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