国際収支
2018.06.21
国際収支とは、一定期間の国際取引における対外(居住者と非居住者との間の)経済取引を体系的に記録した経済指標のことをいいます。
勘定の記録であり、わかりやすく言うと、外国とのお金のやり取りを、一定の規則に従って記録したものです。外国からのお金の受け取りと外国に対する支払をまとめた、一国の家計簿のようなものと言うことができます。
ほとんどの国が国際通貨基金(IMF)に加盟しています。それらの国はIMFが定めた国際収支マニュアル(BPM)に従って統計を作成しているため、国際比較をすることが可能です。日本では財務省、日本銀行が毎月作成しています。
この国際収支には、一定期間の日本と外国との経済取引すべて(財・サービス・資金の流れ)が体系的に記録されていますので、これを見れば、どの部分が黒字でどの部分が赤字なのかが一目瞭然でわかります。国際収支は、政府関係者が経済政策を考えるときや、資金運用担当者が金融市場の今後の動きを予測する際には、非常に重要な判断材料となります。
国際収支は3つの項目に分けることができます。貿易収支・サービス収支・所得収支・経常移転収支の4つからなる経常収支、投資収支・その他の資本収支の2つからなる資本収支、外貨準備増減です。外貨準備増減は、政府通貨当局の管理下における金融資産の増減のことをいいます。
読み方
コクサイシュウシ・こくさいしゅうし