消費者物価指数
2018.07.29
商品やサービスと価格の関係である「物価」を示すにはいくつかの指標があります。なかでも、消費者物価指数(CPI、Consumer Price Index)は、全国の消費者世帯が購入する物価(商品とサービスの価格)を表した経済指標をいいます。この指数は、経済の体温計という役割を果たします。
経済政策を考える際の基本的な指標として、また物価が変動しても実質的な給付水準を維持することを目的としているため、国民年金や厚生年金など支給額の増減を物価に連動させる物価スライド制の基準値として用いられています。
CPIのバリエーションとして、CPIで算出される総合指数から生鮮食品を除外した「コアCPI」や、酒類をのぞく食料とエネルギーを除外した「コアコアCPI」などがあります。これらは、より正確な物価を知るために、天候不順による価格変動の大きな商品を除外しています。
現在使われている消費者物価指数は、1995年当時の物価水準を100としたときに現在の水準がどの程度であるのかを数値で表しています。100を超えていれば物価は上昇、反対に100を下回っていれば物価は下落していることを意味します。
マーケットにおいては、米国・欧州・日本・中国・豪州・新興国など幅広く注目されています。また、各国が設定する上限ラインを超えると、インフレを警戒して利上げが行われることも多くなっています。
読み方
ショウヒシャブッカシスウ・しょうひしゃぶっかしすう
同意語