ECN方式
2018.07.29
ECN(Electronic Communications Network、電子証券取引ネットワーク)方式とは、NDD(ノンディーリング)方式に分類される注文方式のひとつをいいます。最近は多くのFXブローカーが、NDDと呼ばれる取引スタイルを採用しています。
NDDとは、ディーラーを介さずに投資家のオーダーを電子的に執行するシステムのことです。トレーダー側にとって不利益となる点がほとんどないため、非常に優れた約定力を発揮します。
そしてNDD方式には、ECN方式とSTP(Straight Through Processing、ストレートスループロセッシング)方式の二種類があります。ECNはトレーダーの注文をオークション形式でマッチングさせるスタイルで、STPは一連の取引プロセスをすべて電子的に自動で行わせるスタイルです。
STPはECNの流動性をうまく補完したオーダー処理方式であり、非常に透明性の高いトレードが実現できるメリットがあります。従って、STPを採用しているFXブローカーは非常にお勧めと言えます。
国内FX業者の場合、DD方式(ディーラー・デスク方式)と呼ばれる方法で投資家の注文を受けるケースが多いです。DD方式の場合、投資家からの注文の一部を市場につながずにFX業者が相手方となって取引を成立させることになります。
一方、海外FX業者で主流のNDD方式は投資家からの注文をすべて市場につなぎます。ECN方式を採用しているFX業者で取引している投資家の注文は、電子商取引所に即座に集められます。売買注文がオークション方式によって合致すれば取引は成立です。
そのため、売り注文と買い注文のバランスによってはマッチングできない場合があります。投資家の注文状況は板情報として確認可能です。
読み方
イーシーエヌホウシキ・いーしーえぬほうしき
対義語