経済成長率
2018.06.21
経済成長率とは、一年間や四半期などの決められた期間において経済が成長する率をいいます。GNP(実質国民総生産)やGDP(国民総生産)が指標として用いられます。
経済成長率はGDPが1年または四半期でどのくらい伸びたかを表しており、経済が好調なときには高くなり、不調なときには低くなります。
GDPは一定期間内に国内で新しく生み出されたモノやサービスの付加価値の合計金額です。内閣府の経済社会総合研究所から四半期ごとに速報値が、1年ごとに確報値が出されています。
このGDPにはまず、その年の経済活動の水準を市場の価格で算出した「名目GDP」があります。これは、その年に生産された財の数量に市場価格を掛け合わせて価値を計測し、それらを合計して導き出されます。そして、そこから物価変動による影響を除いたものが「実質GDP」となります。
名目GDP>実質GDPとなるときは物価上昇の影響により名目GDPの値が大きくなっているため、インフレーションと考えられます。一方、名目GDP<実質GDPとなるときは物価下降の影響で名目GDPの値が小さくなっているため、デフレーションとみることができます。
経済成長率でも、名目GDPの増加率を「名目経済成長率」と呼び、対して実質GDPの増加率を「実質経済成長率」と呼びます。通常は「実質経済成長率」が使われます。
それぞれの計算式
名目経済成長率(%) = (本年の名目GDP - 前年の名目GDP)÷前年の名目GDP×100
実質経済成長率(%) = (本年の実質GDP - 前年の実質GDP)÷前年の実質GDP×100
読み方
ケイザイセイチョウリツ・けいざいせいちょうりつ