FOMC
2018.07.12
FOMC(Federal Open Market Committee、連邦公開市場委員会)とは、米国の金融政策を決定する会合をいいます。連邦公開市場委員会とも言われ、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が定期的に開く、金融政策の最高意思決定会合(機関)をいいます。
これは、連邦準備制度(FRS)の構成機関であり、6週間毎の火曜日に年8回開催され(2日間の場合は火・水)、その他にも金融危機などの際には必要に応じて随時開催されます。
また、そのメンバーは12人からなり、FRBの7人の理事とニューヨーク連銀の総裁は常任委員で(議長はFRB議長、副議長はニューヨーク連銀総裁が担当)、残りの4人は地区連銀総裁が持ち回りします。
米地区連銀景況報告(ベージュブック)を中心に議論され、マネーサプライ(通貨供給量)の調整や金利・為替レート、FFレート(フェデラル・ファンド金利)や公定歩合など様々な項目について議論がなされます。
話し合いの2日後に、FOMC議事録が公表されることになっていますが、金利引き上げなどの重要事項も盛り込まれているため、経済状態を知る上で注目されるべき重要な資料となります。
委員会での決定は、米国の経済や株式市場に大きく影響するだけではなく、米国市場と連動性の高い日本経済にも影響を及ぼすことがあります。
FOMC開催最終日である政策決定日から3週間後には議事要旨が公表されます。FOMCにおいて決定された政策金利であるフェデラルレートや通貨供給量などの金融政策がどのような議論を経て決定されたのかがわかるため、議事要旨はアメリカの金融政策の予想材料となるとして、投資家やマスメディアから注目されています。
FOMCの委員長を務めるのはFRBの議長です。2000年以降、FOMC委員長を務めたFRB議長は、アラン・グリーンスパン、ベン・S・バーナンキ、ジャネット・イエレン、ジェローム・パウエルの各氏です。
読み方
エフオーエムシー・えふおーえむしー
同意語