FRB
2018.09.21
FRB(Federal Reserve System、米連邦準備制度理事会)とは、1913年の連邦準備法(Federal Reserve Act)を根拠法として設立された、米国の中央銀行制度である連邦準備制度(FRS)の最高意思決定機関をいいます。
アメリカの公定歩合や支払準備率(FFレート)の変更、公開市場操作の方針などの金融政策や金利誘導目標を決定します。国の中央銀行に相当する機関なので、日本の日銀と同様の役割を持っています。
FFレートとはアメリカの短期金利の代表的指標で、日本の無担保コール翌日物金利に相当します。
連邦準備制度理事会は首都のワシントンD.C.に置かれ、7名の理事(うち議長1名、副議長1名)から構成されており、その下に位置するのが12の地区連邦準備銀行(Federal Reserve Banks)で、実際の中央銀行業務を行っています。
議長は大統領の指名を受け、議会の承認を経て就任します。任期は1期4年で、2018年5月現在の議長はバーナンキ氏です。
なお、金融政策の手段である公開市場操作を決定するのは、連邦公開市場委員会(FOMC)で、これは連邦準備制度理事会における理事7名の他、5名の地区連銀総裁(ニューヨーク連銀総裁の他は11地区連銀からの輪番制)で構成されています。
FRBはFF金利の目標を誘導することで、米国金融市場の資金の需要と供給を調節しています。なお、FF金利は景気が減速して資金需要が少ないときは下がり、景気が上昇して需要が出てくると上がる傾向にあります。
読み方
エフアールビー・えふあーるびー
同意語