米非農業部門雇用者数
2018.07.09
米非農業部門雇用者数(NFP)とは、米国の厚生労働省が毎月第1金曜日に発表する雇用統計の一項目です。
厚生労働省が各事業所を調査することによって取りまとめた指標で、米国の全産業のなかから非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数を示しています。
つまりこれは、農業以外の産業で働く雇用者の増減を示したものであり、経営者や自営業者は含まれません。特に、業種別にも発表される製造業の雇用者数が注目されます。前月比と比較することで株式や為替市場などに影響を与えているのです。
非農業部門雇用者数は米国の雇用情勢を知る上で失業率と並んで注目されることが多く、米連邦準備制度理事会の経済政策にも影響を及ぼします。失業率と異なる点は、農業以外の民間企業や政府機関で、どの程度の給与が支払われているかが判断材料とされている点です。
また毎月、雇用動向を把握する指標として重視されています。世界の経済指標の中で最も注目されている中で、事前予想と発表結果の乖離が大きいことも珍しくなく、その発表に際して市場が大きく変動します。
なお同時に発表される失業率と反対の結果になることもありますが、その場合は米非農業部門雇用者数の指標が信頼できるとされています。
読み方
ベイヒノウギョウブモンコヨウシャスウ・べいひのうぎょうぶもんこようしゃすう
同意語