ニューヨーク証券取引所
2018.07.05
ニューヨーク証券取引所(NYSE、New York Stock Exchange)とは、日本語では「ニューヨーク証券取引所」と呼ばれ、NYSEユーロネクストが運営する米国ニューヨークのウォール街にある世界最大の証券取引所をいいます。
1792年に24人の仲買人によって「すずかけ協定(Buttonwood Agreement)」を締結して設立され、1869年にゴールドマン・サックスの設立によって現在の体制に移行し、そして1903年にウォール街に現在の重厚な取引所建物が竣工しました。
同取引所は、米国で最も長い歴史と伝統を誇ると共に、その伝統と高品質な取引所の評判を維持するため、世界一上場審査が厳しいと言われています。その上場企業には米国の大型優良企業や各国のグローバル企業などが数多く名を連ねています。
NYSEは日本のTSE(東京証券取引所)と英国のLSE(ロンドン証券取引所)と並んで「世界三大証券取引所」に挙げられ、その中でも影響力と注目度は突出しており、その株価動向は世界の株式市場に日々大きな影響を及ぼしています。
1929年のブラック・サーズデー(暗黒の木曜日)の株価大暴落、1987年のブラック・マンデー(暗黒の月曜日)の株価大暴落、2001年の米同時多発テロによる株価大暴落、2008年の世界金融危機による株価大暴落など、その激動の歴史上で米国発の世界同時株安の起点になっています。
なお、FXは各国通貨の売買によって利益を狙う取引なので、株式市場であるニューヨーク証券取引所とは無縁のように感じるかもしれません。ただ、為替相場は株価の動きや債券金利などの影響を受けることが多いのです。
特に株価は関係性が高く、ニューヨーク証券取引所の1日のスタート時に為替レートの大きな変動が起きるのは決して珍しいことではないと頭に入れておく必要があります。
ちなみにニューヨーク市場での株価の動きが直接的に関係しているのは、いうまでもなくニューヨーク証券取引所が所在するアメリカの通貨「米ドル」です。しかし、米ドルは世界の基軸通貨ですし、FXは各国の通貨取引を行うものなので、米ドルを保有していなくても無視できるものではないといえます。
読み方
ニューヨークショウケントリヒキジョ・にゅーよーくしょうけんとりひきじょ