小売売上高
2018.06.23
小売売上高とは、百貨店やデパート、スーパーマーケット等の小売・サービス業の月間売上高について、サンプル調査をベースにした景気関連の経済指標をいいます。米国では商務省センサス局が毎月第2週に前月の統計を発表しています。
百貨店や総合スーパーなど約13,300の小売業者を対象にしたアンケート調査で実施され、その結果をまとめたものが発表されます。米国の個人消費はGDPの70%を占めるとされ、最終消費者の個人消費が注目されます。
現在、米国は世界一の消費大国であり、個人消費がGDP(国内総生産)の約7割を占めることから、米国の個人消費の動向(トレンド)を知る上で注目されるほか、米国の景気の良し悪しを占う上でも重要視されています。なお、小売売上高は、米国だけでなく、日本も含めて各国で発表されており、個人消費の動向を把握する上で欠かせない情報です。
対象となっている小売業の商品は、食品や工業原料などの非耐久財と自動車や電化製品などの耐久財に分けることができます。小売売上高の全体の中では、自動車が大きな割合を占めているため、自動車売上高を除いた小売売上高も存在します。
また、小売業は個人と関わりが深い業種のため、個人消費の動向を知るのに適している指標です。連動している他の指標には、雇用統計や消費者信頼感指数などがあります。
読み方
コウリウリアゲダカ・こうりうりあげだか