円キャリー取引
2018.09.19
円キャリー取引とは、「キャリー取引」「円キャリートレード」などと呼ばれており、世界的に見て相対的に低金利である円を借り入れ、より高金利である新興国などの金や原油などといった商品に投資をすることで利益を得る取引手法をいいます。
より高金利である豪ドルなどの通貨に外国為替市場で交換し、その高金利で運用して金利差収入等を得ることも可能です。
円キャリー取引は、通常の投資利益に加え、金利の差益を上乗せすることができるので、高い収益を上げることができます。
主に、巨額の資金を個人や法人の投資家から集め、為替や株式、債券など国際金融市場で投機的な売買を行うヘッジファンドが活発に円キャリー取引を行なっていると見られており、為替レートが円安に変動にすれば為替差損益と金利差益を同時に得る事ができます。
例えば、オーストラリアの豪ドルや南アフリカのランドなど海外の通貨に投資をすることで、為替レートによって利益を得ることができます。ただし、円キャリー取引は為替レートによって利益が出ることもあれば損をすることもあります。
また、原油や不動産などに対して投資を行うのも一つの方法です。日米の金利差が大きければ大きいほど円キャリー取引に適しており、さらに為替相場が動かない方が円キャリー取引に適していると言われています。
為替相場の変動で為替差益も大きく変化するため、日本だけでなく海外の経済状況にも注目しつつ取引をする必要があります。ドルを借りて投資をすれば、ドルキャリートレードと呼ばれます。
読み方
エンキャリートリヒキ・えんきゃりーとりひき
同意語