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FXを始める前に知っておきたいルール!為替市場の取引開始時間

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UPDATE2018.08.26

FXに関する基礎知識

FXを始める前に知っておきたいルール!為替市場の取引開始時間

FX取引を行うにあたっては、証拠金のルールや注文のルールなど、最低限知っておきたいルールがいくつかありますが、初心者が知っておくべきルールの1つとしては、為替市場の取引時間も外せないでしょう。FXは24時間取引できますが、市場ごとに特徴が違います。そのため、FXで利益を継続的に上げていくためには、市場の特徴を把握しておくことも大切です。そこで、世界の為替市場の特徴や取引開始時間などについてお伝えします。

各国の為替相場の値動きには特徴がある

東京市場が開いている時間は東京時間と呼ばれている

世界中の各地域には為替市場があり、その為替市場がバトンタッチしながら常に開いている状態が保たれるため、FX取引は24時間できます。ただし、世界各国にある市場はそれぞれ値動きなどに特徴があり、その特徴をよく理解して取引に臨むことが大切になります。

日本にも東京市場があります。東京市場が開いている時間を一般的には東京時間と呼んでいます。東京市場はアジアで最も取引量が多い市場で、ロンドンやニューヨークなどと並んで注目される市場の1つです。

取引量としてはニューヨークやロンドンの方が多いですが、東京時間はその2つ市場と重なる時間帯に開いていることになりますので、重要な市場といえます。また、比較的値動きは落ち着いている傾向があるといわれています。

日本にいるFX初心者は、日本時間の昼間である東京時間に取引をすることが多くなるでしょう。そのため、東京時間の為替値動きの特徴はよく理解しておく必要があります。

東京時間における値動きの傾向

東京市場は、日付が変わって最初に開くオセアニア市場の次に始まります。そのためオセアニア市場の取引傾向を引き継ぎますが、オセアニア市場は小規模ですので、東京市場は実質的には1日の始めの為替取引市場といえるでしょう。

東京市場の通貨ペアの特徴としては、個人投資家についてはドル円の通貨ペア主体という点があげられます。特に相場の反転を狙う逆張り投資家が多いのも特徴といわれています。この特徴は、他の市場にはみられないことから、東京市場の個人投資家は「ミセスワタナベ」と呼ばれ、他の市場にはない値動きにつながることもあります。

FXを始める前に知っておきたいルール!為替市場の取引開始時間

また、ロンドン市場とニューヨーク市場が開いている時間と重なる場合は、東京時間に別の市場を中心に取引している参加者が参入し、値動きが変わるといった傾向もあります。

月曜日の窓開けと窓埋め

東京市場の前に開くオセアニア市場には変わった特徴があります。それは窓開けと言われる現象です。また、窓埋めと呼ばれる現象もセットで発生することがあります。窓開けとは、オセアニア市場の前の市場の終値とオセアニア市場の始値が飛ぶことを指します。チャートで表すと不連続線になり、まるで窓が開いているように見えるためそう呼ばれています。

この現象が発生するのは、オセアニア市場が月曜の朝を迎えた時です。前週の金曜日の取引が終了したあとで大きな取引材料が発生すると、月曜日の朝の為替レートは前週末のレートからかけ離れたものになり、それが窓開けという形で表現されるのです。

ただし、窓が開くとその反動の取引も盛んに行われ、市場が開いてから数時間から1日程度で為替レートが元に戻ることも多いです。この現象は窓埋めと呼ばれています。

各国のFX市場取引開始時間

オセアニア市場の取引開始時間

オセアニア市場には、オーストラリアのシドニー市場やニュージーランドのウエリントン市場が含まれます。この市場の取引の中心時間は、日本時間で6時から8時ぐらいに相当します。日付変更線を超えて直ちに開く最初の取引が行われる市場です。

すでに触れた通り、週末をはさんで窓開けや窓埋めといった現象が起る可能性がある点に特徴があります。

東京市場の取引開始時間

東京市場の取引開始時間は朝8時で、他の市場の影響を受けない時間帯としては、オセアニア市場から引き継ぐ朝8時からロンドンを中心とした欧州市場が開く15時程度までです。東京市場は、ロンドン市場とニューヨーク市場という2大為替市場の取引開始時間を含む点と、ロンドン市場が開始するまでは比較的な動きがおとなしい点が特徴といわれています。

欧州市場の取引開始時間

欧州市場の中心はロンドン市場です。ロンドンとその他の欧州の各都市は時差が1時間しかありません。欧州には各国に為替市場がありますが、時差が少ないこともあり、大規模な取引はロンドン市場に集まる傾向があります。

FXを始める前に知っておきたいルール!為替市場の取引開始時間

欧州市場の特徴は比較的値動きが大きいことです。経済指標の発表や政治ニュースなどに敏感に反応します。取引開始時間は日本時間15時ぐらいからで、ニューヨーク市場が開く日本時間21時ごろまでは欧州市場が為替市場の中心となります。

ニューヨーク市場の取引開始時間

ニューヨーク市場の取引開始時間は日本時間の21時頃で、翌朝6時頃まで続きます。ニューヨーク市場の取引規模は世界最大で、値動きも激しいことで有名です。特に、市場のスタートタイムで大きく為替レートが変動することがある点は知っておく必要があるでしょう。

また、この時間帯は、アメリカの重要な指標が発表される時間でもあります。特に雇用統計FOMCの金融政策発表は為替レートにも大きな影響を与えることが多いですので、情報収集が大切な時間帯だといえます。

ニューヨーク市場は日本時間の夜中になりますので、この時間帯に取引する場合は、睡眠時間管理や体調管理も大切になるでしょう。

標準時間とは?

ここまで取引開始時間や市場が開いている時間について日本時間でご紹介してきました。日本時間で理解した方が日本のFX投資家にとっては分かりやすいですが、標準時間で表す方法もあります。

標準時間とは、英国のグリニッジ天文台があるグリニッジ子午線における時間のことで、グリニッジ世界時として世界共有の時間として扱われています。為替取引のニュースなどではこの世界時間が使われることもあります。

サマータイムとは?

サマータイムとは、日の長い夏の間だけ時間を1時間早めることです。日本ではほとんど行われていませんが、ヨーロッパなどを中心に世界中で広く行われています。

FXを始める前に知っておきたいルール!為替市場の取引開始時間

サマータイムの間は、役所や企業、交通機関などを含めてすべての時間を1時間ずらすことになり、為替市場も例外ではありません。そのため、サマータイムの間は、取引開始時間が日本時間では1時間ずれます。特に、サマータイムに切り替わるタイミングでは、市場の開始時間が日本時間で1時間早まりますので乗り遅れないようにする必要があります。

サマータイムの開始日は毎年同じ日とは限りませんので、いつからサマータイムが始まるかについてはしっかり情報収集しておく必要があるでしょう。

FXの魅力は24時間取引ができること

FX取引には数多くの魅力がありますが、その中でも24時間取引ができる点は大きな魅力といえます。昼間の時間に取引できない会社員や、子育てや家事のすきま時間でもできるからです。ただし、24時間取引ができるといっても、取引する時間帯に開いている市場の特徴がありますので、いつでも同じような傾向の値動きが発生するわけではないことを十分把握しておくことが大切です。

いつも同じ時間帯で取引している場合はそれほど戸惑うことはないでしょうが、いつもは昼間取引している人が夜中に取引すると、東京市場ではなく、ニューヨーク市場の値動きの特徴で取引することになる点はしっかり理解しておく必要があります。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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