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ISM非製造業景況感指数とは?
ISM非製造業景況感指数は、アメリカのGDPの約7割を占めるサービス業の動向を捉える、非常に重要な経済指標です。この指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management)によって毎月第3営業日に発表されます。
ISM非製造業景況感指数の変動は連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定や投資家の市場予測に影響を与えるため、金融市場では消費者の動向をリアルタイムで知ることができる非常に重要なデータとして扱われます。
また、同時期に発表される重要な指標としては米国・PMI(Purchasing Managers' Index)があります。製造業およびサービス業の購買担当者へのアンケート調査に基づいて算出される景気指数です。
PMIは50を基準値として、50以上で景気拡大、50未満で景気縮小を示すことで、新規受注、生産、雇用、入荷遅延、在庫の項目について調査し、総合的な経済活動を反映します。
ISM非製造業景況感指数の発表時期
ISM非製造業景況感指数はISM製造業景況感指数が発表された2営業日後の、毎月第3営業日に発表されます。
発表時間は米国東部標準時間で午前10時、日本時間ではサマータイム期間中は午後11時、それ以外の期間は午前0時となっています。
ISM非製造業景況感指数を発表する機関
ISM非製造業景況感指数を発表する全米供給管理協会(Institute for Supply Management、ISM)は、1915年に設立された非営利団体です。本記事のテーマであるISM非製造業景況感指数は、1998年から公表を開始しています。
ISM指数が開始された時期
ISM製造業景況感指数 | 1931年から公表 |
ISM非製造業景況感指数 | 1998年から公表 |
ISMは主に購買および供給管理の専門家を支援し、サプライチェーンに関する情報や教育、調査研究を提供しています。また、資材調達や購買管理の専門家の育成に力を入れており、業界内のネットワーキングを促進することも目的としています。
ISM非製造業景況感指数の発表内容
ISM非製造業景況感指数は、米国GDPの約7割を占めるサービス業の動向を反映し、経済全体の健康状態を把握するために利用されています。
ISM非製造業景況感指数は新規受注、在庫、雇用、入荷遅延など10項目を調査した結果を元に季節調整後の総合指数を算出し、指数が50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退を示します。
ISM非製造業景況感指数の結果は連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に影響を与えるため、債権の利回りの決定などに用いられることから、為替市場や株価市場にとって重要な情報源であり見逃せない指標となっています。
ISM非製造業景況感指数の調査対象と計算方式
ISM非製造業景況感指数は、全米供給管理協会(ISM)が毎月第3営業日に発表する重要な経済指標です。
この指数は、375社以上の非製造業企業の購買担当者を対象にしたアンケート調査の結果を基に発表されます。
ISM非製造業景況感指数の調査項目
調査項目には、新規受注、在庫、雇用、入荷遅延など10項目が含まれており、これらの結果を総合して季節調整後の指数が算出されます。
ISM非製造業景況感指数の主要項目一覧
- 新規受注
- 生産
- 雇用
- 入荷遅延
- 在庫
- 顧客在庫
- 仕入価格
- 受注残高
- 新規輸出受注
- 輸入
ISM非製造業景況感指数の計算方式
ISM非製造業景況感指数は、4つの主要サブ指数(事業活動、新規受注、雇用、入荷遅延)の平均値として行われます。
ISM非製造業景況感指数の4つの主要サブ指数
- 事業活動指数(Business Activity Index)
- 新規受注指数(New Orders Index)
- 雇用指数(Employment Index)
- 入荷遅延指数(Supplier Deliveries Index)
各サブ指数は、「良くなっている(Better)」、「同じ(Same)」、「悪くなっている(Worse)」の3つの選択肢から選ばれた回答を基にして、以下の式でDI(Diffusion index)を算出します。
ISM非製造業景況感指数の計算式
PMI=(事業活動指数+新規受注指数+雇用指数+入荷遅延指数) / 4
この式により算出されたDIが50を超えると景気拡大、50未満だと景気後退を示します。
他の経済指標との相関関係も?
ISM非製造業景況感指数は、他の主要な経済指標とも強い相関関係があります。例えば、ADP雇用統計は、民間企業の雇用状況を示し、ISM非製造業景況感指数の雇用指数と密接に関連しています。ISM非製造業景況感指数の雇用指数が低下すると、ADP雇用統計も同様に悪化する傾向があります。また、消費者信頼感指数とも相関があり、ISM非製造業景況感指数が好調な場合、消費者の信頼感も高まる傾向にあります。
ISM非製造業景況感指数の発表時に利用したい海外FX業者
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さらにスプレッドが大きく拡大しないことも、経済指標発表時のトレードにおいては重要な要素といえます。
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ISM非製造業景況感指数への理解を深めて取引の精度を高めよう!
ISM非製造業景況感指数は、サービス業の景況感を測る重要な経済指標であり、FX取引においても非常に有用です。
特に米ドル関連の通貨ペアにおいては、この指数の変動が市場に与える影響は大きく、最新のデータを活用することで市場予想と比較しながらポジションを調整し、取引の精度を高めることができます。
また、他の経済指標との相関関係を分析することで、より包括的な市場の見通しを立てることが可能となるため、優位性の高い取引戦略を構築することもできます。
ISM非製造業景況感指数を活用し、損失を少なく利益を伸ばせる取引を目指しましょう。