海外FX初心者
海外FXで取引できる原油CFDと原油先物
海外FX業者では、原油CFDおよび原油先物を取引することが可能です。海外FXの原油取引は、通常のFX通貨ペアと同じ口座内で、共通の資金を使って簡単に取引できます。
しかし、取り扱われている金融商品としての性質が通貨ペアと異なるため、具体的にどういった形で原油を取引できるのかを確認しておきましょう。
ほとんどの業者が取扱う「原油CFD」
海外FX業者で取り扱われている原油とは、大きく分類すると「原油CFD」という金融商品になります。
CFDとは、Contract for Difference(差金決済取引)の略で、現物を売買するのではなく、ポジションの差額を決済する取引方法のことです。
厳密には、FXと異なる金融商品ですが、FXに関しても実際に為替を所有することなく、差額を決済するため取引の仕組み自体は同じになります。
「原油先物」はスワップが発生しない
海外FX業者では、原油に連動するCFDの他にも原油先物を取り扱っている場合があります。先物取引とは、決められた日に現在価格を問わず、決められた価格で商品を取引するといった金融商品です。
海外FX業者における原油先物では、決済期日を迎えた際に保有中のポジションは強制決済されます。ただし、決済期日を迎える前はスワップポイントが発生しないことが特徴です。
基本的に海外FX業者では、現物取引の取り扱いはありません。現物取引とは、実際にその金融資産そのものを売買して、所有権を得られる取引方法のことです。海外FXで取り扱われている原油取引は、基本的に現物取引ではないため、実際には原油を所有することはありません。
海外FXの原油に関する基礎知識
ここでは、原油取引の基礎知識をご紹介します。海外FX業者を利用して実際に原油の取引を始める前に、原油がどういった銘柄なのか特徴を簡単に理解しておきましょう。
原油は主に2種類
海外FX業者で取り扱われている原油は、主に以下の2種類が取り扱われています。
海外FX業者で取り扱われている原油の種類
- WTI原油
- ブレント原油
いずれも同じ原油に分類されるエネルギー銘柄です。ただし、産出地や市場に違いがあるため、各原油の特徴を簡単に知っておきましょう。
WTI原油
WTI原油は「West Texas Intermediate(ウェスト・テキサス・インターミディエート)」の略で、主に米国のテキサス州で産出される原油です。
米国で産出されるWTI原油は、米国内で占める需要の割合が高く、米国の原油関連のファンダメンタルズが特に影響しやすい特徴があります。
WTI原油は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されています。
ブレント原油
ブレント原油は、北海にある3つの油田「ブレント原油・フォーティーズ原油・オゼバーグ原油/エコフィスク原油」で構成される通称BFOEで産出される原油です。
主にブレント原油は原油価格の国際的な基準として重視される特徴があります。国際基準となるブレント原油の価格は、ヨーロッパや中東などから原油を輸入に頼っている国で特に意識されやすいです。
また、WTI原油はNYMEXで取引されますが、ブレント原油はロンドン・インターコンチネンタル取引所(ICE)で主に取引されています。
原油はボラティリティが大きい
原油は、ボラティリティが大きいため、短期トレードの対象としての魅力があります。
また、海外FX業者の多くは、高いレバレッジで原油CFDの取引ができるため、少額資金かつ短期間で大きな利益を狙うことも可能です。実際に、主要通貨ペアと原油でボラティリティを比較してみましょう。
原油と主要通貨ペアのボラティリティ比較(※)
日付 / 銘柄 | USDJPY | EURUSD |
WTIOIL WTI原油 |
BRENTOIL ブレント原油 |
2024/10/09 | 135.1 | 45 | 288.5 | 280.9 |
2024/10/10 | 133.9 | 55 | 294.2 | 292.7 |
2024/10/11 | 88.2 | 27.7 | 150.5 | 143.4 |
2024/10/14 | 92.6 | 48.6 | 308.6 | 274.8 |
2024/10/15 | 98.9 | 35 | 240 | 220.9 |
同期間の平均 ボラティリティ |
109.7 | 42.2 | 256.3 | 242.5 |
単位はpips
WTI原油とブレント原油は、いずれも主要通貨ペアのボラティリティと比べて、1日当たりのボラティリティが4倍以上となる場合もあります。
ボラティリティが高い銘柄ほど、短期間で発生する損益が大きくなりやすいため、上手く取引すれば効率よく利益をあげることができます。
原油の取引時間は為替と異なる
原油は通貨ペアの取引時間とは異なります。一般的に海外FX業者における原油の取引時間は以下の通りです。
原油の取引時間
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
WTIOIL WTI原油 |
【月曜日から木曜日】 7:05~翌 5:55 【金曜日のみ】 7:05~翌 5:10 |
【月曜日から木曜日】 8:05~翌 6:55 【金曜日のみ】 8:05~翌 6:10 |
BRENTOIL ブレント原油 |
【月曜日から木曜日】 9:05~翌 6:55 【金曜日のみ】 9:05~翌 6:10 |
【月曜日から木曜日】 10:05~翌 7:55 【金曜日のみ】 10:05~翌 6:10 |
原油の取引時間は、WTI原油とブレント原油でそれぞれ異なります。また原油も、他の取り扱い銘柄と同じくサマータイムを導入しており、夏時間・冬時間の切り替えは、各海外FX業者で異なるので注意しましょう。
通貨ペアと原油の相関
WTI原油とブレント原油の価格は、特定のFX通貨ペアと相関・逆相関がみられる場合があります。原油銘柄と通貨で相関・逆相関になる主な通貨ペアは、米ドル(USD)とカナダドル(CAD)の通貨ペアです。
カナダは原油輸出国であり、原油価格の上昇はカナダ経済に利益をもたらし、カナダの価値を高める傾向があります。したがって、原油価格が上昇すると、USDCADの通貨ペアではカナダドルが強くなることが多いです。
また、マイナー通貨としては、ノルウェークローネ(NOK)も原油価格に影響されやすい通貨になります。ノルウェーも原油輸出国であるため、原油価格の上昇はノルウェークローネの価値を高める要素になりやすいです。
原油に関連する経済指標
通貨ペアや株価指数の取引と同様に、原油価格は関連する経済指標やファンダメンタルズの影響を受けます。
また、先にご紹介したWTI原油とブレント原油では、市場参加者に重視されやすい経済指標とファンダメンタルズの傾向に違いがあるため、それぞれ簡単に確認しておきましょう。
WTI原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズ
WTI原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズには、以下の要素が挙げられます。
WTI原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズ
- 米国原油在庫データ
- 米国のGDPなど経済成長に関する指標
- 為替市場における米ドルのレート
WTI原油の需給バランスに関わるデータとして米国原油在庫データが挙げられます。米国原油在庫が増加傾向にあると、需要に対して供給が過剰だと市場では受け取られやすく、WTI原油の価格が下落する場合が多いです。
一方で、在庫減少は原油の需要増加としてWTI原油の価格上昇を助長します。また、米国の景況を示す経済指標は、間接的に原油需要を示し、景気が良いほどエネルギー需要の増加、WTI原油の価格上昇に繋がる場合も多いです。
ブレント原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズ
ブレント原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズには、以下の要素が挙げられます。
ブレント原油に関連する経済指標・ファンダメンタルズ
- 為替市場における米ドル・ユーロのレート
- 米国・欧州の経済指標
- 国際的な政治情勢
ブレント原油は、WTI原油が米国原油在庫データという明確に意識されやすい数値化されたデータがあるのと比べて、より包括的に世界の情勢が意識されやすい傾向があります。
特に中東などの主要な原油産出国の情勢が特に重視されやすいです。また、先進国を始めとした経済は、ブレント原油の需要に関わります。景気が良いほどエネルギー需要が高まり、ブレント原油の価格は上がりやすいです。
原油取引に最適な海外FX口座を見極めるポイント
ここでは、原油を有利に取引するための海外FX口座を見分けるポイントをご紹介します。
海外FX口座を見分けるポイントとして、先物とCFDの区別や最大レバレッジ、スワップポイント、スプレッド等の取引条件が各社、そして各社の口座タイプによっても全く異なるため、ご自身の求める環境で快適に原油が取引できる業者を選びましょう。
目的の原油銘柄があるかを確認する
原油の取引で海外FX口座を選ぶ場合は、まず原油自体の取り扱いだけでなく、どのような原油銘柄があるかを確認しましょう。
ほとんどの海外FX業者で原油CFDの取り扱いがありますが、スワップの発生しない原油先物を扱っている業者もあります。
原油CFDと原油先物の両方を取引したい場合は、XMTrading(エックスエム)のようにどちらも取り扱いのある海外FX業者を選びましょう。
原油の最大レバレッジを確認する
原油をはじめとするCFD銘柄は、基本的に個別の最大レバレッジが設定されています。ドル円やユーロドルなどとはレバレッジが異なる点に注意しなければなりません。
代表的な例として、無制限レバレッジで有名なExness(エクスネス)では原油に対して最大200倍のレバレッジしか提供していません。一方で、レバレッジの控えめなTitan FX(タイタンFX)では最大500倍のレバレッジで原油の取引が可能です。
このように、レバレッジは業者ごとの最大値だけでなく、原油CFDの最大レバレッジを確認して海外FX業者を選ぶことも重要です。
原油のスワップポイントに注意する
原油のスイングトレードやポジショントレードをする場合はスワップポイントを確認しておきましょう。
原油のスワップポイントは、営業日毎にポジション損益から支払うことになるマイナススワップである場合が多いです。
マイナススワップが大きい海外FX口座で原油のスイングトレード・ポジショントレードをすれば、ポジションの維持コストが高くなってしまいます。
数週間から数カ月に渡り、数銘柄のポジションを入れ替えながら売買していく方法をポジショントレードと呼びます。目標とする値幅の目安はかなり広く、大きな利益を狙える可能性がある一方、損失も大きくなりやすいという特徴があります。
原油のスプレッドと取引手数料を確認する
スキャルピングやデイトレードといったポジション保有期間の短い取引方法で原油をトレードする場合は、特に以下の取引コストも重視しましょう。
原油を取引する上で注視すべきポイント
- 平均スプレッド
- 最大スプレッド
- 取引手数料
海外FX業者によって平均スプレッドや取引手数料はそれぞれ異なります。取引回数の多い方は、できるだけ取引コストのやすい業者を選択しましょう。
また、ボラティリティの大きい原油の取引では、急変動時のスプレッドも狭い方が有利です。最大スプレッドを確認することで、相場の急変動時にも原油の取引しやすい海外FX口座を見分けられます。
海外FXで原油を取引するメリット
ここでは、海外FXで原油を取引する具体的なメリットをご紹介します。
海外FX業者の柔軟な取引条件では、原油を取引したい方にとって、どういったメリットや優位性のある環境でトレードができるのか詳しくみてみましょう。
原油でスキャルピングできる業者が多い
海外FXを使った原油取引では、スキャルピングを公認している業者が多いというメリットがあります。
なぜなら、海外FX業者の多くは、約定方式に人為的な操作を必要としないNDD方式を採用しており、十分な約定率を維持しやすいからです。
大手海外FX業者のXMTrading(エックスエム)も公式サイトヘルプセンターでスキャルピングを容認しています。
原油は、ボラティリティが高く、スキャルピングと相性の良い銘柄になります。ボラティリティの高い原油の取引では、ポジション保有期間の短いスキャルピングでも、値幅を狙った取引がしやすいです。
原油の最大レバレッジが高い
海外FXでは、原油CFDに適用される最大レバレッジが高いことも海外FXを利用する魅力の1つです。海外FX各社では、25倍~1,000倍の最大レバレッジが提供されています。
少額資金で取引したい、余力を残して原油を取引したいといった方には、最大レバレッジが高いほど必要証拠金が少なく済むことがメリットです。
WTI原油の場合だと、1ロット(100バレル)当たり25倍レバレッジでも約4万円の必要証拠金で、最大1,000倍にもなると約1,000円程度からポジションを建てられます。
最大レバレッジが高いほど原油取引で行える戦略の幅も広がるでしょう。
原油取引にボーナスが利用できる
海外FX業者を使った原油CFDの取引には、ボーナスを利用してトレード資金を増やせるというメリットがあります。主な海外FX業者のボーナスキャンペーンは以下の通りです。
海外FXのボーナスキャンペーン
- 新規口座開設ボーナス:口座開設の手続きを全て完了すると受け取れる
- 入金ボーナス:口座への入金額に合わせて一定割合のボーナスが受け取れる
- 取引ボーナス:取引毎にボーナスと交換できるポイントが受け取れる
海外FXを業者で提供されるボーナスの多くは、出金できないクレジットとして付与されます。しかしクレジットは実際の資金のように取引に活用できるため、自己資金以上のレバレッジをかけた取引ができるということになります。
海外FX取引を始める方には、まず口座開設ボーナスを活用することをおすすめします。これにより、実際の資金投資を抑えながら、複数の業者のサービスを比較検討することができます。
原油で大口取引が可能
海外FXでは、原油の大口取引に対応している場合が多いです。特にNDD ECN方式を採用し、提携先の金融機関が取引相手となる業者では、100ロットを超える同時発注も行えることも多くあります。
原油の取引する上級者トレーダーで、今現在使っているFX業者の流動性では、ロット数を制限されたりリクオート(約定拒否)に悩まされている方は、TitanFX(タイタンFXを)やAxi(アクシ)のように約定力に優れている海外FX業者がおすすめです。
自動売買(EA)を使用して原油取引ができる
原油を対象に自動売買(EA)が導入できることも海外FX業者を選ぶメリットです。海外FX業者の多くは、取引プラットフォームにMetaTrader4(MT4) / MetaTrader5(MT5)を採用しています。
MetaTraderには、自動売買の開発や、簡単に自動売買プログラムを導入できるEA(エキスパートアドバイザー)の機能が備わっており、誰でも本格的な自動売買の運用が可能です。
海外FX業者では、EAを用いた自動売買が基本的にどの業者でも公認されているため、原油の自動売買が始めやすいというメリットがあります。
原油を低スプレッドで取引できる業者が多い
海外FX業者に対してスプレッドが広いといったイメージを持たれている方も多いです。しかし、近年では各社で低スプレッド特化口座のリリースや、もとより上級者トレーダーに人気の海外FX業者では非常に狭いスプレッドが提示されています。
原油のスキャルピングやデイトレードを行う際は、スプレッドの狭い業者を利用することで有利に原油を取引できるでしょう。
原油取引で追証が発生しない
原油のようにボラティリティの高い銘柄は、ハイレバレッジ取引によって少額資金から大きな利益を狙えるといった魅力があります。
しかし、ハイボラティリティとハイレバレッジの組み合わせは、急激に含み損が大きくなり、強制ロスカットとなるリスクも高いことがデメリットです。
海外FX業者で原油の取引をすることで、追証が発生せず、マイナス残高はFX業者が補填する顧客保護制度「ゼロカット」が適用されるメリットがあります。
ハイレバレッジ取引を行う際は、最悪の事態への対策として、追証が発生しないゼロカット採用の海外FX口座を選ぶのも有効な手段であるといえるでしょう。
ゼロカットとは、レバレッジ取引においてトレーダーの口座残高がマイナスになってしまった場合に、マイナス分をブローカーが補填するシステムです。このシステムにより国内FX業者のような追加証拠金が発生せず、トレーダーは証拠金以上の損失を被ることがありません。したがってユーザーは想定以上の損失を被る事がなく、安心して取引できます。
海外FX各社の原油でスプレッド比較
ここでは、海外FX各社の原油を対象に平均スプレッドを比較していきます。取引手数料が無料の通常の口座タイプと低スプレッド特化の口座タイプでそれぞれ表にまとめました。
スプレッドが取引に強く影響するスキャルピングや、高頻度で取引する自動売買(EA)を用いて原油を取引する方は各社のスプレッドをしっかり確認しておきましょう。
原油のスプレッド比較|通常の口座タイプ
ここでは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料で通常の口座タイプを対象に平均スプレッドを比較表にまとめました。
スタンダード口座タイプの原油スプレッド比較(※)
WTI原油・ブレント原油のスプレッドは6時間平均、取引手数料込みの実質・平均スプレッドを記載しています。
一般的な口座タイプを対象とした比較では、以下のWTI原油・ブレント原油でそれぞれ以下の業者の口座が狭いスプレッドとなりました。
WTI原油が低スプレッドの海外FX業者(通常の口座タイプ)
第1位:Exness(エクスネス) スタンダード口座 pips
第2位:XS.com(エックスエス) スタンダード口座 pips
第3位:XMTrading(エックスエム) スタンダード口座 pips
WTI原油に関しては、Exnessのスタンダード口座が最も狭いpipsの平均スプレッドを提示していました。
通常の口座タイプで海外FX各社の平均スプレッドを比べると、おおむね3.0pips以下であれば、十分にWTI原油のスプレッドは狭いと言えるでしょう。
ブレント原油が低スプレッドの海外FX業者(通常の口座タイプ)
第1位:XMTrading スタンダード口座 pips
第2位:XS スタンダード口座 pips
第3位:TitanFX(タイタンFX) スタンダード口座 pips
ブレント原油に関しては、WTI原油とは変わってXMのスタンダード口座が最も狭い3.0pipsを提示していました。
通常の口座タイプで海外FX各社の平均スプレッドを比べると、ブレント原油の方がWTI原油より多少スプレッドは広めなので、4.0pips以下であれば低スプレッドと言えるでしょう。
原油のスプレッド比較|低スプレッド特化の口座タイプ
ここでは、海外FX各社で提供されている低スプレッド特化の口座タイプを対象にWTI原油・ブレント原油の平均スプレッドを比較表にまとめました。
低スプレッド口座タイプの原油スプレッド比較(※)
ブローカー / 原油種別 | WTI原油(WTIOIL) | ブレント原油(BRENTOIL) |
KIWAMI極口座 | ||
ブレード口座 | ||
ロースプレッド口座 | ||
プロ口座 | ||
ECN Zero口座 |
KIWAMI極口座 | |
WTI原油 (WTIOIL) | |
ブレント原油 (BRENTOIL) | |
ブレード口座 | |
WTI原油 (WTIOIL) | |
ブレント原油 (BRENTOIL) | |
ロースプレッド口座 | |
WTI原油 (WTIOIL) | |
ブレント原油 (BRENTOIL) | |
プロ口座 | |
WTI原油 (WTIOIL) | |
ブレント原油 (BRENTOIL) | |
ECN Zero口座 | |
WTI原油 (WTIOIL) | |
ブレント原油 (BRENTOIL) |
WTI原油・ブレント原油のスプレッドは6時間平均、取引手数料込みの実質・平均スプレッドを記載しています。
低スプレッド特化の口座タイプを対象とした比較では、以下のWTI原油・ブレント原油でそれぞれ以下の口座が狭いスプレッドとなりました。
WTI原油が低スプレッドの海外FX業者(低スプレッドの口座タイプ)
WTI原油に関しては、低スプレッド特化の口座タイプだとExnessのロースプレッド口座が最も狭い
また、海外FX各社の低スプレッド特化の口座タイプで提示されているWTI原油の平均スプレッドでは、おおむね3.0pips以下なら低スプレッドと言えるでしょう。
ブレント原油が低スプレッドの海外FX業者(低スプレッドの口座タイプ)
第1位:XM KIWAMI極口座 pips
第2位:XS プロ口座 pips
第3位:FXGT(エフエックスジーティー) ECN口座 pips
ブレント原油に関しては、低スプレッドに特化した口座タイプの比較ではXMのKIWAMI極口座が最も狭いpipsの平均スプレッドを提示していました。。
ブレント原油はおおむね5.0pips以下の平均スプレッドなら十分に低スプレッドと言えるでしょう。
原油のスワップポイントを海外FX各社で比較
ここでは、海外FX各社の原油CFDの取引で発生するスワップポイントを比較します。
スワップポイントを比較することで、原油をスイングトレードで取引する際の持ち越しコストが有利な海外FX業者を知ることができます。まずは、WTI原油のスワップポイントからです。
WTI原油のスワップポイント比較
WTI原油のスワップポイント比較
WTI原油のスワップポイントでは、ショートスワップ・ロングスワップが共に各社ばらつきのある結果となりました。
WTI原油のスワップポイントが最も有利だったのは、ロングスワップに関してはXS.com(エックスエス) 、ショートスワップに関してはFXGT(エフエックスジーティー)が最も有利な数値でした。
ブレント原油のスワップポイント比較
続いてブレント原油のスワップポイントを比較していきましょう。
ブレント原油のスワップポイント比較
ブレント原油のスワップポイントでは、ロングスワップに関してはTitanFX(タイタンFX)が大きくプラスの数値となっていました。ショートスワップに関してはこちらもFXGT(エフエックスジーティー)が最も有利な数値でした。
さらにFXGTではWTI原油、ブレント原油ともに、Optimus口座では2日間、プロ口座では3日間のスワップフリーが適用となるので、こちらの口座も有効に利用するとよいでしょう。
スワップポイントについて
比較表に記載しているスワップポイントは本記事執筆時点の数値となります。スワップポイントは、各国の政策金利等を考慮して変動するため注意しましょう。
原油の最大レバレッジを海外FX各社で比較
ここでは、海外FX各社で取り扱われている原油CFDの最大レバレッジを比較していきます。
原油CFDの最大レバレッジは500倍
原油CFDの最大レバレッジは、他の取り扱い銘柄と別で設定されています。また各社で大きく倍率が変わりやすいことが特徴です。
少額資金で原油の取引をしたい方は、原油CFDの最大レバレッジが特に高い業者を利用しましょう。
原油のスプレッド比較:海外FX各社原油最大レバレッジ比較
海外FX各社の原油CFDの比較で最も高いレバレッジを提供していたのは、最大500倍のTitanFX(タイタンFX)とXS.com(エックスエス)でした。
ただし、XSは保有ポジション量によってレバレッジ制限が行われる「ダイナミックレバレッジ」を採用しています。原油CFDの保有ポジションが2ロットを超えると段階的にレバレッジが制限されるため、取引の際には注意が必要です。
一方で、TitanFXは口座残高によるレバレッジ制限がありません。そのため、レバレッジに関しては、制限を気にせず取引できるTitanFXがもっとも優れていると言えるでしょう。
原油取引におすすめの海外FX業者3選
ここまで、原油の基礎知識と各社の取引条件を比較していきました。続いて、レバレッジやスプレッドなど、原油のトレード環境が優れているおすすめの海外FX業者を3社に厳選してご紹介します。
原油のトレード環境は、海外FX業者によって大きく変わるため、自分のトレードスタイルに合った取引環境を提供している業者を利用しましょう。
XMTrading(エックスエム)|ボーナスを絡めた原油取引ができる
XMTrading(エックスエム)の原油の取引条件の特徴は以下の通りです。
XMTrading:原油の取引条件
項目 | WTI原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | 200倍 | 200倍 |
スプレッド |
スタンダード口座:pips KIWAMI極口座:pips |
スタンダード口座:pips KIWAMI極口座:pips |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
スワップポイント |
ロングスワップ:2.29 ショートスワップ:-19.3 |
ロングスワップ:-10 ショートスワップ:-49.6 |
スワップフリー | なし | なし |
項目 | |
WTI原油 | WTI原油 |
ブレント原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | |
WTI原油 | 200倍 |
ブレント原油 | 200倍 |
スプレッド | |
WTI原油 | |
ブレント原油 | |
取引手数料 | |
WTI原油 | 無料 |
ブレント原油 | 無料 |
スワップポイント | |
WTI原油 | ロングスワップ:2.29ショートスワップ:-19.3 |
ブレント原油 | ロングスワップ:-10ショートスワップ:-49.6 |
スワップフリー | |
WTI原油 | なし |
ブレント原油 | なし |
XMは、WTI原油・ブレント原油の先物・現物の両方で取引したい方におすすめの海外FX業者です。
XMの原油CFDでは、WTI原油・ブレント原油の両方で、先物と現物を取引できます。先物と現物の特徴を生かした取引方法を1つの口座で完結させたい方に便利です。
また、XMでは1ロット当たりの数量が小さい、WTI原油ミニの取り扱いもあります。
XMTradingが実施しているボーナスキャンペーンとWTI原油ミニを合わせると、最小限の資金で原油を取引を始めることも可能です。
WTI原油・ブレント原油の現物&先物が取引できるXMの詳しい情報は以下をご覧ください。
XS(エックスエス)|原油銘柄のレバレッジ500倍
XS(xsch)(エックスエス)の原油の取引条件の特徴は以下の通りです。
FXGT:原油の取引条件
項目 | WTI原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | 500倍 | 500倍 |
スプレッド |
スタンダード口座:pips プロ口座:pips |
スタンダード口座:pips プロ口座:pips |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
スワップポイント |
ロングスワップ:6.74 ショートスワップ:-75.2 |
ロングスワップ:4.92 ショートスワップ:-56.2 |
スワップフリー | なし | なし |
項目 | |
WTI原油 | WTI原油 |
ブレント原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | |
WTI原油 | 500倍 |
ブレント原油 | 500倍 |
スプレッド | |
WTI原油 | |
ブレント原油 | |
取引手数料 | |
WTI原油 | 無料 |
ブレント原油 | 無料 |
スワップポイント | |
WTI原油 | ロングスワップ:6.74ショートスワップ:-75.2 |
ブレント原油 | ロングスワップ:4.92ショートスワップ:-56.2 |
スワップフリー | |
WTI原油 | なし |
ブレント原油 | なし |
XSは、レバレッジ500倍でWTI原油・ブレント原油を取引できる海外FX業者です。
XSのWTI原油・ブレント原油は、高いレバレッジとスプレッドが平均して低めに設定されていて海外FX業者の中でも利用しやすい環境といえるでしょう。
ただし、マイナススワップが他社より大幅に大きいこと、ダイナミックレバレッジによって
保有ポジションが2.0ロットを超えると段階的にレバレッジが制限される点には注意が必要です。
XSについての詳細は以下をご参照ください。
Exness(エクスネス)|原油銘柄のスプレッドが優秀
Exness(エクスネス)の原油の取引条件の特徴は以下の通りです。
Exness:原油の取引条件
項目 | WTI原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | 50倍 | 100倍 |
スプレッド |
スタンダード口座:pips ロースプレッド口座:pips |
スタンダード口座:pips ロースプレッド口座:pips |
取引手数料 |
スタンダード口座:無料 ロースプレッド口座:1ロットにつき7ドル |
スタンダード口座:無料 ロースプレッド口座:1ロットにつき7ドル |
スワップポイント |
ロングスワップ:0 ショートスワップ:-7.15 |
ロングスワップ:0 ショートスワップ:-3.45 |
スワップフリー | なし | なし |
項目 | |
WTI原油 | WTI原油 |
ブレント原油 | ブレント原油 |
最大レバレッジ | |
WTI原油 | 50倍 |
ブレント原油 | 100倍 |
スプレッド | |
WTI原油 | |
ブレント原油 | |
取引手数料 | |
WTI原油 | スタンダード口座:無料ロースプレッド口座:1ロットにつき7ドル |
ブレント原油 | スタンダード口座:無料ロースプレッド口座:1ロットにつき7ドル |
スワップポイント | |
WTI原油 | ロングスワップ:0ショートスワップ:-7.15 |
ブレント原油 | ロングスワップ:0ショートスワップ:-3.45 |
スワップフリー | |
WTI原油 | なし |
ブレント原油 | なし |
Exnessは、WTI原油のスプレッドが狭い海外FX業者です。Exnessの原油CFDでは、WTI原油のスプレッドが他の業者と比較して低めに設定されているので、特にWTI原油の取引をしたい方にお勧めの海外FX業者です。
しかし、ExnessのWTI原油は最大レバレッジが50倍と、かなり控えめな数値となっていることには注意が必要です。
海外FXの原油取引でトレードの選択肢を広げよう
海外FXの取引における原油とは、エネルギー関連で主要銘柄である「WTI原油」と「ブレント原油」の取引です。海外FX業者では、WTI原油とブレント原油が、有利な条件で取引できるCFDで取り扱われています。
WTI原油とブレント原油のCFDは、各海外FX業者で異なる条件が提供されており、レバレッジやスワップポイントにスプレッド、業者によっては先物・現物の取り扱いまで違いがあります。
原油をスキャルピングで取引するならスプレッド重視の口座、スイングトレードならスワップポイントが有利な口座といった形で、自分の取引方法にあった取引口座を見つけましょう。
この機会に原油を取引のレパートリーに加えて、トレードの選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。