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無制限レバレッジや極狭スプレッドなど、優れた取引環境が魅力のExness(エクスネス)が、ストップレベルをゼロに変更しました。現在Exnessでは、口座タイプを問わず全ての銘柄をストップレベルゼロで取引可能です。
ストップレベルによる予約注文の制限がなくなり、これまで以上にExnessでのトレードの幅が広がりました。
この記事では、Exnessのストップレベルがゼロになった背景、ストップレベルゼロになったことによる取引上のメリットなどを解説していきます。
この記事の内容
- ストップレベルゼロになった背景
- ストップレベルゼロのメリット
- 継続して取引環境を改善するExness
- ストップレベルゼロになったことによる注意点
Exnessがストップレベルをゼロに変更
Exness(エクスネス)は2022年3月、取引可能な全銘柄のストップレベルをゼロに変更しました。指値・逆指値による予約注文において、ストップレベルによる制限がなくなり、取引の自由度が大きく増しました。
ストップレベルとは、指値・逆指値などの予約注文を行う際に、現在の価格レートから離さなければならない値幅のことです。ストップレベルがあることにより、予約注文時の現在価格と注文・決済価格に差が生じ、トレードに制約が生まれます。
Exness公式サイトでは現在、全銘柄のストップレベルの項目に0が表示されており、取引時のストップレベルが無くなったことが確認できます。
これまでのExnessは、海外FX業者の中でもトップクラスの狭いスプレッドを提供しているにも関わらず、ストップレベルによってそれを活かせない場面がありました。今回ストップレベルがゼロになったことにより、特に短期トレードがやりやすくなっています。
また、この度Exnessのストップレベルがゼロに変更された背景を、カスタマーサポートの担当者にお聞きしました。
海外FX業者は、狭いスプレッドや高い約定力を提供する代わりにボーナスがほとんどない「取引環境型のブローカー」と、ボーナスがある代わりに取引コストが割高な「ボーナス型のブローカー」に分けることができます。Exnessは、取引環境型のブローカーです。
ストップレベルゼロはユーザーの声を取り入れたサービス向上
Exness(エクスネス)のストップレベルがゼロに変更された背景には、以前からユーザーより、「ストップレベルを下げてほしい」という要望があったからといいます。
Exnessは、取引環境の良さからスキャルピングのような取引手法に向いているブローカーではありましたが、ストップレベルがあることで注文に制限がかかっていました。また、取り扱い銘柄ごとにストップレベルが異なるため、その都度確認して注文価格を設定するのが不便という意見も多かったのです。
そういった意見を受けたExnessは、サービス向上と優れた取引環境の提供のため、ストップレベルをゼロへ変更するに至っています。なお、大手海外FX業者の多くはストップレベルゼロを提供しているため、他社のサービスを意識したことも改善理由の一つでしょう。
ストップレベルゼロを提供している主なブローカー
なお、ストップレベルがなくなったものの、表示欄はあり、再導入の可能性もゼロではありません。Exnessサポートに問い合わせたところ「現在のところ、ストップレベルの再導入につきまして、サポートへは情報がなく未定」との回答がありました。
ストップレベルによる具体的な制限
ストップレベルは指値注文・逆指値注文のような予約注文をするときに、価格が制限されるルールです。具体的に、ドル円のストップレベルが3pipsで指値注文をいれる場合を見てみます。
ストップレベルによる指値注文の制限の例
現在価格 | 指値注文できる価格 |
BID(売値)130.340円 | BID(売値)130.370円以上 |
ASK(買値)130.460円 | ASK(買値)130.430円以下 |
上記のように、ストップレベルがある場合は、価格から離して指値注文設定しなければなりません。特にスキャルピングのような小さな値動きから利益を得るスタイルの場合、近くのレートに予約注文ができないことで、機会損失が増えてしまいます。
また、スプレッドも含めて離れた設定にしなければならないという手間もかかるため、不便さがありました。
ストップレベルが設定される理由
海外FX業者には、ストップレベルを設定しているところが多くあります。ストップレベルを設定する理由は、注文が殺到してサーバーがダウンすることを防ぐためであるという説があります。
ストップレベルが無い場合、スキャルピングで指値注文を利用できるようになり、高頻度の売買をするユーザーが増えるとサーバーに負荷がかかります。これにより、システムが乱れることを防ぐ目的があると考えられているのです。また、自動売買ツールの利用による、高頻度のスキャルピングトレードでシステムダウンを起こさないためというのも一説です。
ストップレベルゼロになったことによるメリット
Exness(エクスネス)のストップレベルがゼロになったことにより、以下のような利点があります。
ストップレベルゼロの利点
- スキャルピング・スキャルピングEAが利用しやすい
- トレーリングストップといった注文方法
スキャルピング・スキャルピングEAが利用しやすい
ストップレベルゼロにより、予約注文の制限がなくなったため、小さな利益を重ねていくスキャルピング・デイトレードなどのスタイルに対応しやすくなりました。
短期売買では、数pipsの利益や損切りを繰り返して利益を積み上げていくため、新規注文で狭い値幅の指値注文ができるかできないかによって成績が大きく変わります。ストップレベルゼロでは、小さな値幅でも予約注文して、しっかりとエントリーや決済を行うことができます。
また、スキャルピングEAが機能しやすいこともメリットです。ストップレベルで予約注文が制限される場合、想定通りにEAが動かないことがありました。ストップレベルゼロでは、基本的にはEAの開発者の想定に近い動きになることでしょう。
トレーリングストップが利用しやすい
ストップレベルがゼロになったことにより、トレーリングストップによる注文が利用しやすくなりました。トレーリングストップは、MT4/MT5に標準搭載されている、「含み益が更新された際に、決済逆指値(T/P)を自動で更新する」注文方法です。
操作の手間が不要で、レートを見ることなく決済逆指値が自動で更新される便利なシステムですが、ストップレベルが存在することによって一定の値幅が必要となり、短期売買に使用できませんでした。
ストップレベルが無いことで、小さな幅でもトレーリングストップを利用でき、利食いや損失拡大の防止に役立てることができます。
中長期トレードにはさほど影響なし
ストップレベルは、短期的な取引スタイルには影響が大きい一方で、中長期的に取引するスイングトレードなどの手法にはさほど影響がありません。数pipsでの注文をいれることが少なく、エントリーや決済に関して大きな値動きを狙うことが多くなるためです。ただし、ストップレベルゼロによるデメリットもないため、中長期スタイルのトレーダーは変わりなく取引できます。
継続して取引環境を改善するExness
Exness(エクスネス)では、ユーザー目線に立った取引環境の改善を頻繁に行っています。2021年春から2022年夏にかけてのExnessの改善を見ていきましょう。
Exnessのアップデート詳細
時期 | 内容 |
2021年4月 | 仮想通貨レバレッジ200倍 |
2021年7月 | Financial Commissionに加入 |
2021年9月 | 仮想通貨CFD5銘柄の追加 |
2021年10月 | 仮想通貨CFD17銘柄の追加 |
2021年10月 | CFDレバレッジの引き上げ、口座残高によるMT5でも無制限レバレッジの提供開始 |
2022年1月 | 仮想通貨CFD、株価指数のレバレッジ引き上げ |
2022年1月 | 仮想通貨、エネルギー、貴金属の一部銘柄のスプレッドを引き下げ |
2022年2月 | USDT(テザー)の「ERC20」規格での入金に対応 |
2022年3月 | ストップレベルをゼロに変更 |
銘柄の追加からレバレッジの引き上げ、ストップレベルゼロなど、多岐にわたる改善を行っています。ただし、こういった変更は、トレーダーにとっては嬉しいものの、ブローカーからすればリスクになる場合があります。リスクを受け入れながらも、トレーダー目線で改善してくれてるのは嬉しいですね。
仮想通貨の改善に積極的なExness
Exness(エクスネス)では特に、仮想通貨関連の改善に積極的です。2021年より仮想通貨銘柄を増やし始め、2022年初頭には、最大レバレッジ400倍に引き上げました。仮想通貨はボラティリティが高く、他社は最大100倍程度にレバレッジを抑える傾向にある中で、400倍はかなり高い水準です。
また、入金手段にUSDT(テザー)のERC規格を追加するなど、利便性の改善も行っています。
その他、Exness(エクスネス)では仮想通貨銘柄の取引でスワップポイントが発生しない、「スワップフリー」も採用しています。翌営業日に持ち越した際のコストがかかりませんので、仮想通貨の長期保有が格段にしやすくなっています。
Exnessの仮想通貨CFDは、24時間・365日で取引可能です。仮想通貨は元々24時間365日取引可能ですが、海外FX業者で取り扱う仮想通貨CFDに関しては、土日は取引できないケースがあります。一方、Exnessでは仮想通貨現物と同じく土日にも取引することができますので、急な値動きがあっても、しっかりと対応することができます。
ストップレベルがなくなっても注意したいこと
ストップレベルがゼロであっても、Exness(エクスネス)にはその他の予約注文ルールがあります。スムーズに注文を通したい場合にはあらかじめ確認しておきましょう。
予約注文のルール
基本的ではありますが、指値・逆指値注文は、買いであればASK(買値)、売りであればBID(売値)に従い、1ポイント(0.1pips)離す必要があります。決済指値・決済逆指値では、エントリー時のスプレッド分のレートを離して注文します。
また、現在価格に対応した注文方法で予約注文を出す必要があります。
指値・逆指値
買い | |
指値 | 現在のASK(買)値より下に設定 |
逆指値 | 現在のASK(買)値より上に設定 |
売り | |
指値 | 現在のBID(売)値より上に設定 |
逆指値 | 現在のBID(売)値より下に設定 |
決済指値・決済逆指値
買い | |
決済指値 | 現在のBID(売)値より上に設定 |
決済逆指値 | 現在のBID(売)値より下に設定 |
売り | |
決済指値 | 現在のASK(買)値より下に設定 |
決済逆指値 | 現在のASK(買)値より上に設定 |
Exnessでトレードの幅が広がる
Exness(エクスネス)は、全取扱銘柄のストップレベルを0に変更し、ストップレベルによる予約注文の制限を無くしました。これまでストップレベルで制限されていたスキャルピングやデイトレードのような取引手法を、Exnessの狭いスプレッドと高い約定力で活用しやすくなっています。
また、今回のストップレベルの変更は、かねてよりあったユーザーの要望へ応えたものです。Exnessではこれまでもユーザーの意見に積極的に応える姿勢を見せており、今後もユーザー目線に立った取引条件の改善に期待できますね。
トレードの幅が広がったExnessでの取引を、ぜひ体験してみてください。