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FOMCとは?基礎知識とFXトレーダーが知るべき重要ポイントを解説

FOMCとは?基礎知識とFXトレーダーが知るべき重要ポイントを解説

海外FX初心者

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FOMCは米国雇用統計と並び、FXトレーダーに最も注目される経済指標の一つです。政策金利の決定が為替レートに大きな影響を与えるため、FOMC発表時には激しい値動きが見られます。

ボラティリティが大きく取引のチャンスであると同時にリスクも高まるため、FOMCがどういうものかしっかりと理解することが大切です。発表内容を解釈し、それに基づいて適切な取引戦略を立てることが利益の近道になります。

この記事では、FOMCの基本情報から発表の流れの注目ポイント、FX取引に与える具体的な影響について解説していきます。FOMCをトレードに活用したい方はぜひご覧ください。

FOMCとは?世界経済とFX取引における重要性

FRBの建物のイメージ

FOMCは「Federal Open Market Committee」の頭文字をとった略称で、「連邦公開市場委員会」を意味します。アメリカの中央銀行である連邦準備制度(FRB)の一部です。はじめに、FOMCの役割や重要性、FXトレーダーに注目される理由を解説していきます。


FOMCの役割と機能

FOMCは、アメリカの中央銀行である連邦準備制度(FRB)の中核を成す金融政策決定機関です。FRBは米国経済の安定と成長を促進することを目標としており、FOMCはその中でも政策金利を決定するという重要な役割を担っています。具体的には、定期的にアメリカの経済状況を評価し、その分析に基づいて金融政策を決定し、市場の流動性や金融環境全体に影響を与えます

例えば、インフレ率が目標を超えて上昇している場合、FOMCは金利を上げて金融引き締めを検討する可能性が高くなります。逆に、経済成長が鈍化している場合は、景気刺激のための金利の引き下げや据え置きなど、金融緩和策を採る可能性があります。

ここのポイント

政策金利を変更した実例は?

最近の例を挙げると、コロナショックで生じた不景気に対してFRBは大幅な金利の引き下げを行い、市場にたくさんのドルを供給しました。パンデミックが収拾して経済の正常化が見られはじめてからは、供給過多になったドルをコントロールするために複数回の大幅な利上げを行っています。ただし、政策金利の変更は経済に対する万能薬ではありません。実際に、FRBが行った大幅な利上げで中堅銀行が複数破綻するなど、急激な金利の変動は一部の経済活動に対して悪影響を及ぼします。


FOMCは世界経済に影響を与える

FOMCは結果発表後に相場が大きく動く重要イベントの一つとして位置づけられています。これは、米国が世界最大の経済大国であり、金融政策とその結果が国際市場全体に波及するためです。

FOMCによって政策金利が引き上げられれば通常、米国への投資の魅力が増し、株高やドル高傾向につながります。政策金利が引き下げられれば、その逆の動きが見られる傾向があります。ただし、市場の反応はその時々の経済状況や他の要因によっても左右されるため注意が必要です。


FOMCは為替レートを大きく動かす

米ドルが世界の基軸通貨であることから、FOMCの決定は為替相場全体にも大きな影響を与えます。FXトレードにおいては、様々なトレードの機会が生まれ、利益獲得のチャンスとして最重要視されるイベントの一つです。

一方で、リスク管理の観点からもFOMCをしっかりとチェックする必要があります。発表時の急激な価格変動への対応、例えばポジションサイズの調整とストップロスの設定などの戦略が求められます。

FOMCの発表タイミングと運営方法

FOMCの発表のイメージ

FOMCは約6週ごとに行われ、通常年間8回行われます。また、メンバーは計12名で構成されていて一部が入れ替わるシステムです。発表のタイミングとメンバーについて詳しく解説していきます。


FOMCの発表は約6週ごとに年に8回行われる

FOMCは、通常年に8回、約6週ごとに開催されます。FOMCは2日にわたって行われ、会議終了後すぐに声明文が発表されます。そして通常その30分後にFRB議長による会見が行われ、さらに3週間後に議事録要旨が公表されます。

以下は、2023年に実際におこなわれたFOMCの日程です。

2023年のFOMC議事録発表日程
FOMC開催日程 FOMC議事録の発表日
1月31日~2月1日 2月22日
3月21日~22日 4月12日
5月2日~3日 5月24日
6月13日~14日 7月5日
7月25日~26日 8月16日
9月19日~20日 10月11日
10月31日~11月1日 11月22日
12月12日~13日 2024年1月3日

FOMC開催のスケジュールは通常、年初に公表されます。


FOMCのメンバーは計12人で構成されている

FOMCのメンバーは、FRBのトップである理事の7名と、地域連邦準備銀行の総裁5名の合計12名で構成されています。FRBの理事7名とニューヨーク州の総裁は常に投票権を持ち、地域連邦準備銀行の総裁4名は、持ち回りで決定されるシステムです。

地域連邦準備銀行の4つの地域
  1. 東部:ボストン、フィラデルフィア、リッチモンド
  2. 中部:クリーブランド、シカゴ
  3. 南部:アトランタ、セントルイス、ダラス
  4. 西部:ミネアポリス、カンザスシティ、サンフランシスコ

投票権を持つメンバーが、それぞれどのような投票をしたかという内容は、声明文の発表時に公表されます。FOMCは公平性を保ち、全体の経済状況を反映した意見が取り入れられるよう設計されています。

タカ派とハト派

政策金利の引き上げに積極的なメンバーを「タカ派」、慎重な姿勢のメンバーを「ハト派」と呼びます。これらの姿勢を確認することも、今後の動向予想の重要な要素となります。

FOMCで議論・決定される内容は?

FOMCの会議では、アメリカ経済の現状と将来に関する幅広い議論が行われます。大まかに分けると、「経済状況の評価」、「金利政策の決定」、「経済の見通しの発表」です。それぞれ詳しく説明します。


米国経済状況の評価

アメリカの経済状況の包括的な評価が行われます。評価プロセスに含まれる要素は、経済成長率、雇用状況、インフレーション、金融市場の状況、住宅市場、国際経済環境など様々です。FOMCメンバーは各地域の経済状況についても情報を共有します。

地域連邦準備銀行の総裁らがそれぞれの管轄地域の経済動向について報告することで、地域ごとの経済動向を総合的に考慮し、全国的な経済状況の評価を行います


金融政策の決定と運営方針

経済状況の評価から、今後どのような運営方針をとって行くのかを議論します。具体的には、以下のような金融政策を行うことを決定することが多いです。

金融政策の例
  1. フェデラル・ファンド金利の調整
  2. 量的緩和(QE)
  3. 量的引き締め(QT)

フェデラルファンド金利(FF金利)は、米国の短期金融市場の基準となる金利です。FOMCがFF金利の誘導目標を引き上げると、一般的に借入コストが上昇し物価上昇を抑制する効果があります。逆に、FF金利の誘導目標の低下は、借入を容易にし経済活動を活性化させます。

豆知識

政策金利とFF金利

FOMCが決定する政策金利は、実際にはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のことです。市場操作などの手段を用いて、このFF金利を政策金利として設定された誘導目標に近づけます。

量的緩和政策では、FRBが債券購入を通じて市場にお金を供給し、長期金利を引き下げることを目標とします。一方、量的引き締めでは、債券売却あるいは債券の再投資を控えることにより市場からお金を吸収し、長期金利を引き上げることを目標とします。


経済見通しと長期目標の発表

現在の経済状況の評価に基づいて経済見通しが発表されます。この見通しには、長期的な経済目標(例えば、インフレ率や失業率の目標値)も示されます

同時に、国内外の経済リスクや金融市場の安定性についても詳細な分析が行われるのもポイントです。関連する銘柄の価格に直接影響を与えるため、FXトレーダーを含む幅広い金融市場参加者にとって重要な情報となります。

FOMCの発表の流れと注目すべきポイント

FOMCではまず声明文の公表が行われ、続いてその30分後にFRB議長による発言が行われます。さらに3週間ほど後に、FOMCの議事録要旨が公開されるのが通常の流れです。それぞれ詳しく解説していきます。


声明文の公表

FOMC終了時にはまず声明文が公表され、金利決定や経済見通しが示され、現在の政策スタンスと将来の政策方向性に関する重要な情報を提供します。具体的な内容は以下の通りです。

FOMCの発表の内容
  1. FOMC開催でのアメリカの経済状況の評価
  2. 金融政策決定事項とその決定理由
  3. 金融政策を踏まえた今後のアメリカ経済の見通し
  4. FOMCメンバーによる投票結果

発表後は市場が即座に反応しボラティリティが高まりやすく、USDJPYであれば数円動くことも珍しくありません。特に、予想外の内容があればより大きな変動が生じます。

取引しない場合でも、FOMCの声明文の確認と相場への影響を確認しておく事で、今後の見通しに役立つ場合があります。


FRB議長の発言

続いて、FRB議長による発言が記者会見にて行われます。ここでは、FOMC声明の主要ポイントの決定に至った理由や背景などが詳しく解説されます。FRB議長の発言により長期的な見通しがさらに明らかになり、さらに市場が変動することがよくあります。

政策の意図や将来の方向性についてどのような決定がなされたのかがより明確になり、深い洞察が得られます。


FOMC議事要旨が公表

FOMC会議の約3週間後には、FOMC議事要旨が公開されます。これは会議での詳細な議論内容を要約した文書です。実際の議論の内容や、声明や記者会見ではわからなかった決定に至った背景、異なる見解の詳細を知ることができます。この内容が市場参加者の中長期的な見通しに影響を与え、相場が動く可能性があります。


FOMCと主要経済指標の関連性

FOMCは金融政策を決定する際、複数の主要経済指標を総合的に分析します。そのため、FOMCの決定は米国の重要な経済指標と密接に関連しています

FOMCに関連する経済指標
  1. 米国雇用統計
  2. 消費者物価指数CPI
  3. 小売売上高
  4. 住宅市場指標(中古住宅販売など)

これらの指標は、経済の好調さや不調さを反映し、米国経済全体の健全性を示す重要な尺度となっています。経済指標が強い成長や過熱を示している場合、FOMCはインフレーションを抑制するために金融引き締め策を検討します。経済の弱さや停滞を示している場合は、金融緩和策を検討します。

また、経済指標間の関連性だけでなく、FOMCの政策決定が各経済指標に与える影響も考慮することが重要です。

FOMCがFX取引に与える影響

FOMCの決定は、世界の基軸通貨である米ドルにも関係するため、様々な金融市場に大きな影響を与えます。特にFX取引に与える具体的な影響について解説します。


ボラティリティの拡大が起こりやすい

FOMCの開催前後とFOMC議事録発表前後は、相場の急騰・急落が起きやすく、ボラティリティが上昇する傾向があります。特に市場予測と大幅に乖離した結果の場合、相場が一瞬にして変化することがあるため注意が必要です。

このような状況下では取引リスクが通常よりも高くなるため、慎重な姿勢が求められます。一方で、適切なリスク管理を行うことで、トレードの機会として活用できる魅力的なタイミングでもあります。ただし、約定拒否やスリッページのリスクにも留意する必要があります。


スプレッドが拡大しやすい

FOMCでは、ボラティリティの高まりと同時にスプレッドが急激に拡大します。買い方向または売り方向に注文が殺到することにより、スプレッドを広げないと売買が成立しにくくなるためです。

FOMC前後は、スプレッドによる取引コストが高くなる場合があることを想定して取引をする必要があるでしょう。スプレッドによるコスト拡大を最小にするためには、スプレッド拡大前にポジションを取ったり、スプレッドが落ち着いたタイミングでエントリーするなどの戦略が考えられます。


長期的なトレンド形成のきっかけになる

価格レートが短期的に動きやすいだけでなく、長期的なトレンド形成のきっかけとなることがあるのもFOMCの特徴です。

FOMC発表直後では、短期売買や予想に基づく取引が主導し、急激な値動きが見られることが多く見られます。しかし、時間の経過とともに市場参加者はFOMCの決定をより深く分析し、様々な要因を織り込んでいきます。その結果、新たな中長期トレンドが形成されたりすることがあります。

FOMCの発表後は、他の経済指標や地政学的リスクを踏まえて長期的な視点を持ち、包括的な取引戦略を立てることが重要です。

FOMC発表後の市場反応事例

FOMCの政策決定発表後の市場反応について、2つの具体的事例をチャートと共に分析します。


2022年3月のFOMC:インフレ抑制のための利上げがあった時の反応

2022年3月16日のFOMCは、消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る高インフレ状況下で発表されました。FRBはインフレ抑制のためにより金融引き締めが必要だと判断し、コロナパンデミック後初の0.25%ポイントの利上げを実施しました。以下はその時のUSDJPYチャートです。

2022年3月16日のFOMC発表後のドル円

この決定を受けて、USDJPYは118.30円から119.13円まで上昇し、EURUSDは1.10を下回りました。ドル高傾向が明確な結果となっており、FRBの積極的な金融引き締め姿勢が市場に好意的に受け止められたことを反映しています。


2023年12月のFOMC:金融引き締め終了が示唆された時の反応

2023年12月13日のFOMC時、インフレ率は低下傾向にあったものの、依然としてFRBの長期目標である2%を上回っていました。しかし、FOMCは政策金利を5.25-5.50%で据え置くことを決定しました。

さらに、2024年の利下げの可能性を示唆し、金融引き締めサイクルが終了に近づいているという見方を発表しました。金利据え置き決定と将来の政策方針に関する発言を受け、市場は大きくドル安方向に動きました。

2023年12月13日のFOMC発表後のドル円

USDJPYのレートは、145.50円から140.95円まで大幅に下落しています。金利据え置きだけでなく、2024年中の潜在的な利下げに関する見通しが、市場のセンチメントを大きく動かしたと考えられます。

FOMCの内容を理解してより正確な見通しを

FOMCは米国経済の安定と成長促進を主な目標とし、経済評価に基づいて金融政策を決定し、長期的な見通しを発表します。特に金利政策は経済全体に大きな影響を与え、為替レートにも顕著な変動をもたらすため、FX市場で重要なイベントとして注目されています。

FXトレーダーがFOMCの決定を効果的に活用するには、決定内容だけでなく背景にある経済状況や将来の政策見通しを理解することが重要です。FOMCの動向を注意深く観察し、その意味を正確に把握することで、FX取引での利益機会を最大化し、リスクを最小限に抑えつつ、より長期的で効果的なトレード戦略を立てることができるでしょう。

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筆者:FXplus編集部

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